概要
戦友の血飛沫は、いつも鉄と火薬のにおいがした
少年兵・デルタは、ある二国間での戦争下の、ある作戦で仲間全員を失い、自らも窮地に立たされる。そこまで彼らを追い詰めたのは、通称『ステッパー』と呼ばれる、歩行ロボット兵器。何とかその場で味方のステッパーに命を救われたデルタは、その器用さを買われ、ステッパーの整備士として働き始める。整備ドックを駆けまわるデルタだが、ステッパーに対する恐怖心を拭いきれず、パイロットへの登用をずっと拒み続けていた。しかし、仲間の死を目にしていく中で、自らも追い詰められ、ついにステッパーに搭乗する。大怪我を負いながらも、敵を倒すデルタ。彼に残された任務は、ある一人の少女の警護だった。軍にのめり込んでいくデルタと、軍から離脱できない宿命を負った少女。彼らは無事、生き残ることができるのか――。