4-6 それに意外と、ある

「着替えるときは奈美のお店に寄ってください。更衣室貸しますよ」


 先週の帰り際に奈美にそう言われた理衣は、別の日に買ったビーチボールと、優里亜と奈美と買った水着をを持って『エアシップ』へやってきた。


 知ってるひとが居るとは分かっていても、初めて入る空間は少し怖い。ここには自分が普段いるアニメショップとは全く違う空気が漂っている。ここを出入りする客層もまったく違うと思うと、あまりに間違いな気がしてならない。


 そうは思いつつ、心霊スポットに入るような手つきで店のドアを開ける。上についたドアベルが鳴って理衣の体はビクリとはねた。


「いらっしゃい。待ってましたよ」

「……こんにちは、なーみん」


 先週であったときと同じ真夏の笑顔で挨拶をする奈美に、理衣はなんとか平常の自分を装ってあいさつを返した。


 サーフボードやEDMの音楽で賑やかな店内には、奈美だけがいた。

 少し安心した理衣が妖怪の巣を歩くように足を踏み入れる。

 他に誰か居たら、どういう目で見られるか分からなかったが、その辺は心配しなくてもよさそうだと、少しずつ体の緊張を解いていく。


「オサムくんもソーニャちゃんも今サーフィンしてますよ」

「そうっすか……。遊び道具、持ってきたけど邪魔だったかな?」

「なに持ってきたんです?」


 理衣はバッグから空気の入っていないビーチボールを取り出す。しおれた様子が自分の自信の無さを比喩してるみたいに理衣は見えた。


「いいと思いますよ。ベタですけど、意外と楽しいですよ?」

「ならよかったっす。それじゃ、更衣室借りるっすよ」

 

 更衣室から出てきた理衣は、薄手のパーカーの上に着替え用の大きなタオルケットを巻いていた。

 それを見た奈美は、目を細めて真夏の空を覆う雨雲のような表情と声で、

「そんな、真夏の湘南で雪男みたいな格好して……」

「だって……こんなオタクが湘南の海に繰り出すなんて、まさに異世界転生みたいなんっすよ」


 あのときはテンションが上ったので、いい感じに見えたのかもしれない。こうしてまた着てみるとあのときの『ときめき』なのか『トランスフォーム』なのか『メイクアップ』なのかそういう感じがしない。そう思いながら、凍えるような声で理衣は弁解する。


「またそういう変なこと言って……。ここまで来て怖くなっちゃったんです?」

「うう、包み隠さずいうとそんな感じっす……」


 そうは言っても体は包を剥がさない理衣に、

「大丈夫ですって。理衣さんの言うような変な世界に放り込まれるわけじゃないですし、水着似合ってましたし、今から見せに行く相手にとって食われることも馬鹿にされることもないです。オサムお兄さんみたいにゴリ押していけばいいんですよ」


 奈美は先週の優里亜と同じように背中を力いっぱい押すような口調で言う。


「ゴリ押しって、なにで押すんっすか?」

「女の魅力ですよ。

 先日も散々言いましたけど『そんなのないっすよー』は言わせません!」

「モノマネ似てないっす」

「『なーみん』なんて呼んでる仕返し。

 ほら、空気入れておいたんで、早く行った行った!」


 そう言って奈美は強引にタオルケットを奪って、代わりにビーチボールをつきつけた。そして子供を谷に突き落とすように、理衣の弱々しい背中を押した。


 その力に負け店の外へと出て行く。

 強い日差しに灰になりそうと思ってしまうが、理衣は小説に出てくるような太陽の光に当たると灰になるような吸血鬼ではなかった。


「暑いっす」


 そうつぶやき、オサムとソーニャの居る方へと歩きだす。足取りは重くなかった。


「あーっ、リーだ!」


 海岸へやってくるなり、ソーニャは早速理衣に気がついて大きく手を振る。他に沢山人がいたら自分に視線が言ってしまうと思った理衣は、ビーチボールを抱きかかえてイモムシみたいに縮こまる。


 今日はサーファーが他にも居たが、特に気にしていない。それでも理衣は恥ずかしいので、早足でオサムたちの元へ。


「こ、こんっちわっす」

「理衣さん、その水着は――?」

「うん、普通に遊びに来てほしいって言われて……」


 理衣はもじもじとしながら続けて、

「遊ぶなら時期的にも水着かなって思ったから」

「わー、水着買ったんだー! とっても似合ってるよリー!」


 吹雪のシベリアですら一瞬で晴れにしてしまいそうな声で、ソーニャは素直に理衣を褒める。


「す、スパシーバ、ソーニャ」


 なんとかいつもどおりの言葉を維持するものの、理衣はいつもみたいに言葉がでてこない。


「オサムもそう思うよね!?」

「う、うん。似合ってますよ?」


 一方でオサムもそれは一緒だった。

 いつもと違う理衣の姿に戸惑って、うまく言葉がでてこない。そんな状況ではいい褒め言葉が浮かばず、小説家失格の語彙で理衣を褒めた。


「オサムくんも、ありがとう。そう言ってもらえるとは思ってなかったから」


(ああ、いつもみたいにできないっすよ)

(理衣さんも女性なんだよな……それに意外と、ある)


 普段はアニメショップの制服とバッチがたくさん付いたエプロンをつけているので、理衣の体つきはよく分からないでいた。先日初めて見た私服だって、夏なのにあまり薄着ではなかった。なのでこうして始めて体のラインがでる姿になったときに、着痩せするタイプだと分かる。


 丸い肩のラインや、ソーニャより柔らかそうなふともも、そして水着が小さいのではないかと感じてしまうほどの胸。オサムの知ってる限りでは一番大きのではないかと思うほどだ。


 脳内で頭を抱えるふたりを余所にソーニャはニコニコとして、理衣が遊びに来てくれたことを喜んでいた。


「リーもメガーネーコだよ。素敵に決まってるじゃん」


 ソーニャの唐突に口にした謎の単語を聞いて、オサムも理衣も顔を合わせた。そして同時にソーニャが言った謎の単語の解読を始める。


 普段自分たちが作品語りで使っている言葉としてそれに一致しそうな単語は、

「「メガネっ子?」」


 メガネを掛けた女の子の通称をオサムと理衣はぴったり声を揃えて口にした。


「それそれ! 萌えゾクセーでしょ? リー可愛いからモエー!」


 萌えという言葉の意味を分かっているのか分かっていないのか、天気が晴れしかないようなノーテンキな笑顔でソーニャは言葉を続ける。


「あーしは、そんなアニメに出てくるようなメガネっ子ほど可愛くないっすよ」

「そんなことないの! リーはもっと自信持つべき!」

「そう……っすね」


 ソーニャの赤道沿いの直射日光のような強い言葉に、理衣は優里亜や奈美にも同じようなことを言われたのを思い出した。気持ちをポジティブに切り替えた理衣はぎこちな家顔でソーニャに答えた。


「さ! 今日はリーと遊ぼうか! なにする?」

「あーし、見ての通りこれを持ってきたっす」


 そう言って先程まで抱きかかえいたトリコロールカラーのビーチボールを、自信なさげに粗品のように差し出すよう。


「でも、ビーチバレーしたことないっす」

「ワタシもないよ」「俺も」


 ソーニャとオサムのケロッとした答えに、以外だと理衣は感じ目を丸くした。


「別に厳密なルールでやらなくてもいいと思いますよ。ただラリーを繋いだり、スパイクぶつけてみたり」


 こういう場所で遊んでるひとたちが、ネットを張ってバレーをしてるのはあまり見ない。それにそんな厳密なルールで遊んだところで、ちゃんとビーチバレーをやってるひとでないと楽しめない。オサムの難しいことを考えてない簡素な台詞に、理衣はそんな風に思って、慌てているように口を震わせた。


「そ、そうっすね。アニメの水着回もそんな感じだったし……」

「ミズギカイ?」


 またも理衣の口から聞き慣れない言葉が出てきて、ソーニャが首を傾げる。


「アニメとかで、プールや海に遊びに行く話のこと」


 オサムはため息混じりに理衣の言葉を補足する。


「おー、じゃあ今日はそのミズギカイなんだね」

(あまり現実を、アニメとかの話に当てはめるのは……)


 そう言いかけたオサムだが、ようやく遊ぶ流れになったのに無粋なツッコミだと思って、

「ま、いっか」



「オサムー行くよー。それっ!」


 ソーニャの遠慮しないサービスがオサムに飛んで行く。難なく受けたオサムは、勢いを減らして理衣の元へボールを飛ばす。


「ほっ!」


 理衣は実際のバレーのトスの動きでソーニャへボールを渡す。


「リーのフォームキレイだねー」


 笑顔でソーニャはオサムに全力のスパイクを決める。本当に遠慮がないなと思いながらも、オサムはスパイクを受けて、優しく理衣に飛ばす。


「バレーやってたんですか?」

「バレーのアニメの真似しているだけっすけど」

「すごーい!」

「アニメ見るだけでできるようになるんですか?」


 オサムもサーフィン始める前にサーフィン漫画を買ったりしたが、参考になるかといえばならない。楽しさは伝わったがそれは別問題だ。理衣の言うとおりアニメを見て本当にスポーツのフォームを学べるなら、なんでもできるのではないかとオサムは思って口を丸くした。


「あーしもこんな美男子、美少女に混ざってバレーがしたいなーって思って、同じ動きをしてたら覚えてきたんっすよ」


 アイドルの振り付けをマネて、ダンスの練習をしているのと同じかなとオサムは考えながら、ソーニャの力強いスパイクを受け止めていく。


「オサムのトレーニングと一緒だね!」

「確かにそうかも」


 自分もサーフィンの動画を見て、テイクオフの動きやフォームを練習した。見ている動画の種類は違えど、本質は同じかもしれないなとオサムは納得してうなずく。


「そんな大層なものじゃないっす」


 オサムのは勉強、自分のは遊び以下。理衣は下手の横好きにもなってない行為だと思って弱々しいトスでボールと一緒に答えを返す。


「でもでも、リーはケーソーンするけど、ワタシはやっぱりすごいと思うよ」

「つつましくするってことの謙遜?」

「本当に大したことはしてないっす――あっ」


 理衣がトスしたボールは明後日の方向へ飛んで、海に着水。優しい波が代わりに理衣のところへ戻してくれた。


「やっぱ実践は違うっすね」


 ラブコメ小説の主人公みたいに『やれやれ』と理衣は手を上げる。


「それでも、ワタシはリーのことすごいって思ってるよ!」

「そうですよ。アニメ見てフォーム真似ようなんて、思いもしなかったし、実際にできてるんですから」

「いやいや。普通のひとからすれば変な行動っすよ」


 オタクっぽい行動がこんなにもほめられるなんて思わなかった理衣は、照れるあまり顔をそらす。自分は本当に難しいことはしてないし、大変な思いもしていない。単純にそのキャラクターへあこがれるあまりしていたことだ。


「リーのたくさんのことを知ってて、実践できて、いっぱい勉強したり覚えたりすること、ワタシはすごいって思う!

 みんなが変だって言ってもワタシは変だと思わない」

「俺も、理衣さんの行動力や知識量、着眼点は驚くばかりですよ」


 笑顔でそう言うソーニャの碧眼や、オサムの夜の海のような黒い目は真剣だった。

 その表情を見ていると、先日の優里亜と奈美のことを思い出す。褒め殺しのように、自分のことをいいと言ってくれた。


 他人から見ればいいことは、自分が思っている以上にいいことなのかもしれない。そう思った理衣も、まっすぐにふたりの目を見た。


「ソーニャちゃん、オサムくん、スパシーバっす」



「いやぁ、インドアオタクに水着回はきついっす」


 理衣そう言ってビニールシートの上にぺたりと座り込む。


 揺れた胸から目をそらしたオサムは、

「でも最近は各地でイベントもあるし、理衣さんもそういうのに参加してないんです?」

「あーしは、参加してないっす。むしろ運営してる側なので」


 弱々しく片手を振りながら、へろへろとした声で理衣は答える。

 藤沢のアニメショップもたまにサイン会や握手会、お渡し会などをしている。オサムも以前に一度だけサイン会を開催したことがある。

 理衣と知り合ったのはそのときだった。


「それにそういうのは、仕事があってなかなか参加できないんっすよ。

 だからあーしは、参加したひとの話を聞いて楽しむんっすよ」

「リーはそれでいいの?」


 ソーニャは心配したような、強く疑問に思っているような目をして理衣に聞いた。

 オサムは世界の真理に迫るような言い方に聞こえ、ソーニャの顔に意識を奪われる。この表情は、オサムにサーフボードの話を、サーフィンの目的について聞いていたときと同じ顔だ。


「んー、たまにはその場所を味わってみたい、感じてみたいって思うこともあるっす。

 あっ、でもスタッフしてるときは遊べなくても楽しさが伝わるっすよ」

「でもそれはサーフィンで言うと、陸からサーファーたちを見てるだけだよ?」

「まさにその通りなんっすよね」


 自分の気持ちとソーニャの指摘をごまかすように、理衣は頬をかきながら、

「でもそれでいいんっす。あーしはそんな人達を見るのも好きですから。そういう風に思ってるひとは結構多いっすよ」


 イベントの運営側の人間はそういうひとが集まっている。理衣がアニメショップの店員をやっているのも、自分の好きなモノが広がっていくのを見たいから。

 本心であるその言葉は、しっかりとした声で言うことができる。


「でもたまには当事者になりたいって思うこともあるっすけどね」


 ついでと言わんばかりに付け加えるように言う。

 自分にはハードルが高かったし、今もそのハードルに引っかかってる気がする。それでも理衣はこのひとたちのことを、オサムのことをもっと知りたいと思った。だから水着を買ってここにやってきた。


「じゃあさサーフボード乗ってみる?」


 ソーニャが文字通り思いついたように言う。


「そうですね。たまには当事者になってみたいんですよね?」


 自分もソーニャに感化され、サーフィンを始めるまでは全く無縁の代物だった。なので理衣みたいなひとがサーフボードに触ったり乗ったりするのは、なかなかないとオサムも思って、ソーニャのボードの後ろに乗るように言ってみた。


「そうっすけど、いいんっすか?」

「大丈夫! 怖くないよ」

「というより、あーしが乗って壊しちゃうんじゃないかって」


 子供を安心させるようにソーニャは言うが、心配なのは別のところにあった理衣は、高級車を見るような目でソーニャのボードを見つめる。


 スポーツ要因や趣味の道具というのは思った以上に高い。漫画に出てくる自転車や画材道具だって、調べてみれば想像以上の額がでてくる。

 そんなものを壊してしまったら、申し訳ない。お金で物が弁償できればいいが、オーダーメイド品だったらそれも難しくなる。そんな不安は理衣にはあり、両手の手のひらを出して遠慮する。


「そんな簡単に壊れないよー」


 ソーニャのサーフボードはそのオーダーメイド品だが、あまり気にしておらず、海に浮くような軽い声で答える。


「そうですよ。なんなら俺のボードはどうです?

 俺が乗って大丈夫なんですから、簡単には壊れませんよ」

「……そういうことでしたら、乗ってみたいっす」


 そこまで言われてしまうと、申し訳ない気持ちより知的好奇心が勝つ。理衣は文字通り新たな世界への進出を決する声で答えて海に入る。


「よいっしょ」


 オサムが海に浮かべたボードに、理衣はなぜか正座で座る。


「まるでオミコーシだね」

「あーしは神様じゃないっすけどね」


 江ノ島にはお神輿を担いで海に入るお祭りもあるらしく、ネットで見たその光景を思い出した。

 理衣の乗ったボードをふたりで押していく様子は、確かに神輿っぽいなとオサムは思ってごっこ遊びをしてるような気分になって笑いながら理衣の乗るサーフボードを押していく。


「おお、これがふたりが見てる景色……」


 沖の方までやってくると、海の上から見る光景に驚きの声をあげる。

 そんな理衣が『見える』と表現したのがオサムは気になった。

 これは自分と同じ感じ方なんじゃないかと思う。

 どういう風に見えるのか聞こうとしたが、理衣が波乗りをしているときみたいに立ちたくなったのか、

「あ、立つと……わああ」

「きゃ」


 理衣が立つのを止める間もなく、ボードはバランスを崩しひっくり返る。理衣に巻き込まれオサムも音を立てて海へ沈む。


「リー!? 大丈夫?」


 ソーニャに引っ張りあげられ、理衣はボードに捕まってメガネを直す。


「大丈夫っす。メガネは無事っすよ」

「そうじゃなくて……」


オサムも自力で海面へでるなり、理衣のおかしな発言に物申す。


「メガネはあーしの命から三番目に大事なものっす。ないとなにも見えないし」

「メガネっ子の命だもんね」

「そうっす!」

「そういうことが言えるなら大丈夫そうですが……」


 理衣という人物は意外とたくましいひとなのかもしれない。自分の好きなことに関してはなんでもするようなひとで、これくらいじゃへこたれないだろうと思ったオサムは関心するような目で理衣を見つめる。


「オサムくんこそ大丈夫?」

「丈夫さが取り柄なんで」


 力こぶを作るような仕草とともに答えた。


「でも申し訳ないっす。ボードの上で立つのって結構難しいんっすね。そういうことを想像力が足りなかったみたいっす」

「自転車と同じですよ。前に進もうとする力がないとバランスがとれないんですよ」

「なるほどー。自転車にすら乗れないあーしには無理なわけですよ」

「えっ……?」


 オタクの典型的な特徴として運動音痴というのがある。日差しがきついと以前に理衣が言っているので、彼女もその典型的なインドアオタクだろうとオサムも思ってはいたが、よもや自転車にすら乗ることができなかったとは思えなかった。


 オサムは文字通り信じられない物を見ているように目を点にする。


「大丈夫! 重要なのは『前に進む意思』だよ」

「おー、冒険漫画みたいなこと言うっすね! かっこいいっす」

「えへへ」


 理衣のオタク的比喩を使った褒め言葉に、ソーニャは手を後ろに回し頬を染めて照れる。


「でも、あーしは違う方向に進むことにするっす。

 だからサーフィンするおふたりを、横の道から見てるっすよ」


 そう言ってサーフボードをオサムに渡す理衣は、一緒に旅はできないけれど武運を祈るサポートキャラみたいに見えた。

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