第10話 チンピラ、絶体絶命に陥る…
「
集団の中の大柄な傭兵が他の傭兵に喝を入れている。
「あれが
ここまで20人程は倒したと思う。しかし、これだけ倒しても、今いる傭兵たちの半分も倒していないのだ。
私は決定打となる攻撃は受けてないにしろ、擦り傷程度のダメージは受けている。
…………。
私は迷わず、団長らしき傭兵に向かって突撃した。
しかし、その途中で先程までと違う殺気を感じ、咄嗟に後ろに距離を取った。
その瞬間、目の前に大剣が降ってきた。
「おっと、空振りしちまったか」
どうやら大剣は降ってきた訳ではなく、振り下ろされたようだ。
「じゃますんなやッ」
「ぁあ!? どっちがだッ!」
団長程ではないが大柄の傭兵が私の行く先を遮っていた。
「俺はマストンド。今すぐここで死ねッ! ヴァレオンの仇ぃいッ!」
「チッ、速い……」
その攻撃を私は間一髪で
あれだけの大きさの武器をあの速さで振り回されては簡単に近づけない。
勿論、当たれば即死だろう。っとなれば手段は一つ。
また
私は少し離れたところから、
勿論、
「小賢しい……」
私は空いた拳に力を込める。徐々に拳が光り始める。
「おりゃぁあッ!」
私の拳は見事に大剣の腹に直撃し、大剣は折れた。
「それが、どぉしたッ!」
しかし、
「ぅぐッ!」
私はそのままどこかの店先に突っ込んだ。
『『『ぉおおーッ!』』』
『マストンドが
傭兵どもが雄叫びを上げているのが聞こえる。
「クソがッ!」
まだ終わってはいない。しかし、あの一撃をモロに受けたのだ。
多分、肋骨が何本か折れているのだろう、めちゃくちゃ痛い。
…………ッ。
それでも私は起き上がった。
すると先程まで聞こえていた
「おいおい。もう無理だろ、諦めて降参しな」
「所詮、女が男に勝てるわけないだろ?」
「よっぽど死にてぇみたいだな、馬鹿かコイツ?」
「馬鹿は死ななきゃ治らないって言うから、一思いに
他の
「……ぉぃ」
「ぁあ?」
「……ゃ、……てんだ」
「何言ってんだコイツ?」
『『『ギャハハハ』』』
「どこの
その瞬間、身体中の血液が沸騰するかのように熱くなるのを感じた。
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【ステータス情報】
【名 前】 カオル=アサヒナ
【年 齢】 17
【職 業】 異世界から来たチンピラ
【レベル】 6
【体 力】 20/250
【魔 力】 40/140
【攻撃力】 150 (+900)
【防御力】 130 (+260)
【俊敏性】 140 (+280)
【スキル】
空手 Lv.8 集団統制 Lv.4 料理 Lv.1 鑑定 Lv.1
アイテムボックス 異世界会話 Lv.1
剣術 Lv.4 双剣術 Lv.1
New!!
投擲術 Lv.1 底力 Lv.1 狂人化 Lv.1
【ユニークスキル】
【装備】
護身用の
カオル、スキル『底力』&『
もうあれです。レベル6のステータスじゃないです。
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