第6話 就活生、ジョブチェンジする!



「どうすんだい、アンタ?」


「す、すいません……」



 私は無銭飲食してしまった事実を従業員おばちゃんに説明し謝罪していた。


 勿論、逃げるつもりは毛頭ない。


 その事は彼女も理解してくれているのだろう、少し困った様子で私の事を眺めていた。



「嬢ちゃん、見た所悪い人には見え無いし、お金は持ってるみたいだしね。この国のじゃないけど」


「本当にすいません」


「けどねぇ。銀貨一枚分のお代を見逃す訳にもいかないからね」



 私は何度も頭を下げた。従業員おばちゃんもどうしたものだろうと頬に手を置いて考えている。



「さっきは酷い目に遭いましたね〜」


「全くだッ! 今度会ったら……」



 聞き覚えのある声が店の入り口から聞こえてきた。


 私はふと其方に視線を送ると、向こうも私に気がついた様子だった。



「あッ!」


「「げッ!」」



 お互い、ほぼ同時に声を上げた。


 そして彼らチンピラは振り返り店を出ようとした所で、私は彼らの襟首を掴んで捕まえた。



「おばちゃん。お代はこのお兄さんが払ってくれるみたい!」



 私は従業員おばちゃんの所に彼らチンピラを連れて行き、差し出した。



「おい! ちょっと待て、どういう「ですよねー」」



 私は満面の笑みを浮かべお兄さんチンピラ微笑んだきょうはくした



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【ステータス情報】


【名 前】 朝比奈 薫

【年 齢】 17

【職 業】 異世界から来たチンピラ

【レベル】 2

【体 力】 210

【魔 力】 110

【攻撃力】 110

【防御力】 120

【俊敏性】 110


※スキルなどの詳細は後ほど


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