第2話 チンピラ、子分が増える?




「すいませんでしたー」



 変な奴が絡んできたので、取り敢えず路地裏で話し合いをボコボコにして戻ってきたら、何故かそいつが戻ってきて土下座している。


 このパターンは初めてだった。



「なんやねんお前、キモいから出て行くか、座るかせぇ」



 私がそう言うと、男はすぐさま私たちのテーブルの空いてる席に座った。



「なんですかコイツ?」


「知らんッ!」



 ダラムがヒソヒソと耳打ちして来るが、私はコイツと面識などない。



「お、俺はジョゼと言います。俺を姉さんの子分にして下さい!」



 成る程、そういう事か。



「別に一緒に居るのは構わへんけど、子分はいらん」


「はい? でも、この方たちは?」



 ジョゼはダラムとヤヌックに視線を向けている。



「ああ? こいつらか。ウチもよーわからん」


「えーッ! 俺たち姐さんの子分じゃないんですか?」



 どうやらこの二人はそのつもりだったらしい。



「別に子分でも何でもえーけどさ。自分の身は自分で守りやー。男やろ?」


「「「はいッ!」」」



 私の言葉に三人は元気良く返事した。



「そんじゃー乾杯するかッ! おばちゃーん! エール4つ!」



 私はまだ知らなかった。


 その店に、ジョゼと同じような事を考えている奴がたくさんいるという事を……



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【カオルの子分】


ダラム  チンピラ Lv.4

ヤヌーク チンピラ Lv.2

ジョゼ  ゴロツキ Lv.2


※ステータス詳細は後ほど、しないかも……


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