第3話 チンピラ、調子に乗る。
「それで、偉いさんが集まって、
恐らく、8杯目のエールを注文し終わったところで、私は
すると、先程まで料理に夢中だった
私の問いかけに、
「カオル様のお力をこの街の為に使って頂けないかと思いまして……」
「貴方様のお力は素晴らしいものだと、ここにいるサノワとアイヴァンも申すのです」
そう言って、
「正直、君みたいな女の子が
「あ、別にその事で怒ったりはしてないよ、傭兵団同士の抗争なんてよくある事だし。寧ろ、一般市民に手を挙げる傭兵団なんて見逃しちゃいけないよねー」
「そういう意味で、君には傭兵ギルドの顔に泥を塗った
以外と
「それで、図々しいのは承知で、君に傭兵団を立ち上げて「おい、ちょっと待て」」
グイグイ話を進める
「
どうやら
「あーッ! アイヴァンさん、ずるいですよ! 僕が先にお願いしようと思ったのにー」
「ねぇ、カオル。君にはここにいる
「君は不思議と人を惹きつける。見た所、ここにいる
「やっぱり君には団長っていう職業が似合ってると思うんだッ!」
二人とも私の事をベタ褒めだ。しかも
二人とも、本気で私の事を『欲しい』と迫って来ているのだ。
ここまで熱心に迫られて、悪い気が起きる
「えー。カオル、どーしよっかなー」
取り敢えず考える振りをして様子を見る。
ふと、
おい! なんちゅー顔しとんねんッ! ちょっと
後で
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【登場人物紹介】
【ダラム】
バーウィッチに住むチンピラ 男 18歳
ごく普通の平民の家庭で生まれた5人兄弟の長男。
大柄で強面だが、日雇いの仕事やギルドでも扱わない
カオルの義理堅い人柄に惚れ込み、子分になる。
初めて見るカオルの女の顔に少々困惑している。
【ヤヌック】
バーウィッチに住むチンピラ 男 14歳
バーウィッチで少々有名な商家の一人息子。
幼い頃から親の言う事を聞かず、悪さばかりしていたので、現在は放置されている。
ダラムとは昔からの馴染みで弟分である。
カオルはタイプではないが、抱いてやれない事もないと日々考えている。
初めて見るカオルの表情に、「あ、これもあり」と思っている。
【ジョゼ】
バーウィッチに住むゴロツキ 男 22歳
他の街からやって来た
様々な街を渡り歩いてきた事もあり、情報収集や危機管理能力は非常に高い。
カオルの強さに惚れ込み、子分になる。
初めて見るカオルの態度に、もしかすると自分の大将は阿呆なのかもと動揺している。
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