File.23 武装集団
キィィィィィィィィィィィーーーーーーーーン……
キィィィィィィィィィィィーーーーーーーーン……
突然、あたりに謎の音が響き渡った。
何かの飛行物体が近づいてくる音のようだ。
ビデオカメラ持ちがその音に気付いたのか、突然3人の戦いから空にビデオカメラを向けた。
そこには、複数のヘリコプターが映っていた。
ヘリコプターがどんどん降下してきていた。
軍の物ではない。
そんなことはすぐに分かった。
機体にライティーン王国の国旗が描かれていないからだ。
だとしたら、いったい何処の組織のヘリコプターなんだ!?
ズドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
ズドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
ズドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
ヘリコプターに取り付けられていた機銃が一斉に火を吹く。
「うわぁぁ!!」
ビデオカメラ持ちの悲鳴と共に、画面が様々な方向に動いた。
ガシャン!!
凄く大きな音がスピーカーから聞こえてきた。
音の感じからすると、ビデオカメラが地面に叩きつけられた音のようだ。
おそらく、ビデオカメラ持ちがビデオカメラを放り出してしまったのだろう。
地面に対して横になった画面からは、ちょうど父親と騎士テイラーとハイドが見える。
ズドドドドドドドドドドドドド!!!
ズドドドドドドドドドドドドド!!!
ズドドドドドドドドドドドドド!!!
全員、突然の銃撃に驚いて、一歩も動かない。
「いったい、これはどういうことなんだ!?」
騎士テイラーは、驚きのあまり素の口調になっている。
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!
銃撃は更に激しさを増し、土煙で状況が見づらくなってきた。
「な、何なんだこれはあああああああああああ!!!!」
よく見えないが、ハイドが戸惑っている。
発狂していても、状況の急変には対応できるようだ。
そこら辺もフィーンドとは違うようだ。
キィィィィィィィィィィィーーーーーーーーン……
キィィィィィィィィィィィーーーーーーーーン……
キィィィィィィィィィィィーーーーーーーーン……
キィィィィィィィィィィィーーーーーーーーン……
ヘリコプターは徐々に降下し、土煙を辺りに撒き散らした。
もはや、視界がどうこう言っていられない。
何も見えない……
騎士テイラーには、できればこの部分を編集で切り取って欲しかったものだ。
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