概要
おねがい、ワタシを食べて
娯楽都市エヴァジオン。
かつての都は荒廃し、広大な遊園地施設には砂糖でできた人工生命体・菓子人形が闊歩している。
「食べられる」ことこそ至福である彼らは、満たされない欲求を互いに補うため、食べられ合う。
狂った世界を旅するコーダがであったのは、人造人間サラバント。
彼は一人、自我を残した菓子人形を守っていたが……
砂糖の香りに包まれた、甘い、甘いディストピア
かつての都は荒廃し、広大な遊園地施設には砂糖でできた人工生命体・菓子人形が闊歩している。
「食べられる」ことこそ至福である彼らは、満たされない欲求を互いに補うため、食べられ合う。
狂った世界を旅するコーダがであったのは、人造人間サラバント。
彼は一人、自我を残した菓子人形を守っていたが……
砂糖の香りに包まれた、甘い、甘いディストピア
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!人がいないと甘い砂糖はどうなるか?
はえー、面白かった。
本作は、かつて人間が構築した娯楽都市を、ある生命体が人間の身体を借りて訪れるところから物語が始まる。娯楽都市には砂糖でできた人形や、様々な役割を与えられた人造人間がいる。
一般に、お砂糖やお菓子にはファンシーでポジティブなイメージがある。ケーキとか美味しいし可愛い。享楽的な都市に砂糖人形が配置される理由は明確だ。しかし都市から人間が去った作品世界では、これらは暗転する。本作では、砂糖の甘い匂いや、時が経過した砂糖人形の形態などがネガティブなイメージとして何度も描かれる。お砂糖やお菓子が持つ享楽的なイメージをひっくり返して見せたところに、本作の魅力がある。
また出自…続きを読む - ★★ Very Good!!たどり着いたのは、甘い香りのディストピア
※第一章の1まで読みました。
<ミラージュ>は、地球人コーダ・オルビットの姿を借り、美しい星、地球を目指す。しかし、そこに広がっていたのは地球ではなく、新しい世界<ニューワールド>だった。
あらすじの独特な世界観が気に入って読み始めました。
<ミラージュ>の姿や登場人物たちの鬼気迫るやり取りなど、あらゆるものが色鮮やかに描かれています。
はたして、地球人たちはどうなってしまったのか?
コーダは地球人に会うことができるのか?
人造人間や菓子人形、糖蜜花、<エヴァジオン>、そしてコーダ。
これらの要素がどのように物語で絡んでいくのかとても楽しみです!