杉浦ヒナタ

応仁元年（1467年）、日本は戦国の炎に包まれた！ そして時は流れ天正十二年（1584年）──16世紀末、羽柴秀吉（豊臣秀吉）の泉州（大阪）岸和田城に危機が訪れる。 南の紀州（和…

　カクヨムで中華ファンタジー小説を書いて楽しんでいる７０歳を過ぎた老婆の戯言です。 　小説を書くって、人の一生を通じて楽しめる趣味です。小説を書き続けることによって、幾つになって…

【あらすじ】 松尾芭蕉の弟子、向井去来は嵯峨野、嵐山にある草庵を手に入れ、その草庵の名を考えていた。 そんなある日のこと──柿売りが草庵の柿の実を購（もと）めに来る。 一万貫出す…

江戸後期。姫路藩藩主の叔父、酒井抱一（さかいほういつ）は画に熱中していた。 憧れの尾形光琳（おがたこうりん）の風神雷神図屏風を目指し、それを越える画を描くために。 そこへ訪れた姫…

『カクヨム』が下らないだと⁈ 僕は母さんと喧嘩した。 ＊柴田　恭太朗さんの自主企画 【三題噺 #50】 お題：「喧嘩」「紋章」「つぼみ」 用に書きました。

昭和期の作家、子母沢寛氏は、あるとき房総地方を訪ねた。小説ネタを探す取材旅行であった。だが、何の成果もなく、明朝の帰途をひかえ、とある旅館に一夜の宿をとったところ……。

浅草の裏長屋に暮らすお松は、16歳の雛妓で座敷に出た。美人すぎる面立ちが却って仇となって、人気が伸びず悩んでいたところ……。

土御門上皇を描いた小説です。

　三国時代の一角、蜀漢を建国した劉備の息子として後継者になり、後年に曹魏に降伏した劉禅。 　『三国志』を題材とした作品では、「父の建てた国を滅ぼした愚かな息子」として描かれ続けて…

　貧民窟のドブ川で拾われたシャオロン。 　彼女を育てたのは、その一帯を治めるボスのヘンス。幼い頃から、彼に鍛えられて育った彼女は、１８歳になったとき、南煌（ナンフォアン）王国に…

来年の大河ドラマの主人公、紫式部は、自分と似た才女の清少納言に対して、どんな感情を持っていたのだろうか。

人々にかかってくるメリーさんの電話。 だけど、都市伝説とはちょっと違うみたいで…？ 他名義で他サイトにも連載しています。

辛い歳月を過ごし、失意に沈んだ者は、人の痛みを知る。命を賭して雄々しく立ち上がれる。謎に満ちた幸村伝説がはじまる。

大正の初め、近代化の波押し寄せる日本。 生物、器物の思いや望みによって引き起こされる呪いを調査し、解決する呪療師と呼ばれる仕事があった。 呪療師の小晴は呪いが形を成したリスのヤイ…

竹取物語を自分の世界の中に落とし込みました。みんながよく知る話の真相とは…

室町時代中期、十一年もつづいた応仁の乱は京都を焼け野が原にし、政情・民情ともに不安定となった。この当時は迷信深く、霊怪幽魂、化身魍魎が跋扈する時代であった。祈祷や呪術、呪詛の法を…

松尾芭蕉と共に「おくの細道」の旅に出た曾良。彼は句作に悩んでいた。観念的に詠んでしまう自分の句を変えようと模索していた。芭蕉はそんな彼を見て――句を詠んだ。

《あらすじ》 時は平安時代初期。小野篁という若者がいた。身長は六尺二寸（約１８８センチ）と偉丈夫であり、武芸に優れていた。十五歳から二十歳までの間は、父に従い陸奥国で過ごした。当…

　平安の御世、仏教界に名高い二人の天才、空海と最澄。 　遣唐使から帰った二人は、互いに唐から持ち帰ったものを贈り合う。 　最澄は茶の種を。 　だが空海が差し出したのは『混沌』――…

【あらすじ】 応仁の乱という戦乱がようやくに収束の方向を見せる中、足利義政は東山山荘（のちの銀閣）を作ろうと考えていた。銀箔を用いた銀閣という、北山の金閣の対となる存在を作るので…

平安時代初期、現世と地獄を行き来していた男がいた。その男の名は、小野篁（おののたかむら）。彼は昼間は朝廷の官吏、夜は閻魔大王の裁判補佐を務めていた。そんな篁のもとにとある依頼がや…

王妃を廃することに気乗りのしない許右相。王の御意志には逆らえないし。どうするべきか。

　光源氏推しの女子高生が、クラスメートを名乗る男によって源氏物語の世界に転移させられた。それも物語最大の悪役「弘徽殿の女御」の妹、朧月夜（おぼろつきよ）にである。 　私は光源氏…

大学時代の四年間を過ごした松映市。一人残してゆく祖母を思いながら、幸はこの街の最後の夜を歩く。KAC2023 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2023～エントリー…

KAC20231『本屋』参加作。 なお当方ロイヤルティプログラムは未参加です。

【あらすじ】 備前の戦国大名・宇喜多直家は、備中の戦国大名・三村家親を火縄銃により暗殺する。暗殺による混乱に乗じて、直家は備中へ進出、明善寺城を橋頭保として構築する。しかし、家親…

古文嫌いの人向けに古典のエピソードや、人物について、私見をまじえて紹介していきます。 できるだけ現代の感覚に引き寄せて解釈していきたいと思います。 嫌いな人だけでなく、古文好きな…

小国の王子に仕える俺は、ずっと奴のために働いた。 王になって、世界を取れ！ そんな夢を抱くようになった。

東京で働く涼太は、年末年始を実家ですごすため近畿地方にある村へ帰省していた。 そこは時がとまったような村で、三年ぶりに帰ってみても何もかわらない閉塞感が充満していた。 この村は、…

秦が強大な国家となる礎を作った男の物語です。

中国アニメは本場の中華料理同様、試してみなければ美味かどうかわからないものである。 文字通り中国滞在経験のある作者が、中国アニメを見て熱く語るだけのエッセイ作品。 個人用備忘録…

うちの飼い猫は腎臓が悪かった。 主人の腎臓も悪くなって、オカンの腎臓はもっと悪い。

天上界の神々が、箱庭として下界に造った広大な中華大陸の西の果てには、銀狼山脈が屏風のようにそびえている。その麓にある西華国の皇帝・半氏一族は、銀狼に身をやつした神との誓約により、…

一五九二年。日の本は豊臣秀吉によって天下統一され、元号も「瑞祥」と改められた瑞祥歴三年の事。 出羽三山の月山にある忍びの里――月の里で修行中の亡国の姫、坂ノ上さやとその従者紫月の…

齢十三で父を亡くすも、 その痛みと苦しみを乗り越えて政界で立身した男、王莽。 しかし、腐敗した国家は清廉高潔の士を求めず、 王莽は政争に敗れて帝都を追われる。 失意の中、帝国を彷…

【あらすじ】 明治四十三年、代々木に住む日本画家・菱田春草は思い悩んでいた。病により眼がよく見えなくなり、展覧会へ出す画が描けない――と。 よく見えなくとも、描かなくてはと懊悩す…

【あらすじ】 美濃の戦国大名、斎藤道三の娘・帰蝶（きちょう）は、隣国尾張の織田信長に嫁ぐことになった。信長の父・信秀、信長の傅役（もりやく）・平手政秀など、さまざまな人々と出会い…

６３４（むさし）ｍの高さを誇る東京スカイツリーの展望デッキで始まる恋をお楽しみいただけたらと思います。 　 　【登場人物】　 　石橋燈子（いしばしとうこ） 　　アラサー主任職　姉…

【あらすじ】 その日――探偵・明智小五郎は自身の事務所に、ある訪問者を迎えた。 その訪問者から、奇妙な依頼を受ける。 稀代の詩人・萩原朔太郎が「見た」――ダイダラボッチとは何なの…

新宿歌舞伎町の雑居ビルで発見された、一人の男の死体。 男は身分のわかるものなどは一切持っておらず、ポケットの中からは花札の月見が一枚発見された。

小学生の晴斗くんは綺麗な緑色の卵を拾いました。 果たしてそれは何の卵なのでしょうか。 晴斗くんは近所のお年寄りたちと卵の謎に迫ります。

好きなものや、ふと気づいたこと、執筆中の小説のよもやま話を載せてみます。 他の方のエッセイを読むのが好きです。 作品とのギャップを楽しんだり、面白い視点に刺激を受けたりしていま…

偽教授恵雨杯 https://kakuyomu.jp/user_events/16817139555168902637 に参加するために書かれた作品です。 中国の神話を元にして…

『よしや身は蝦夷が島辺に朽ちぬとも魂は東の君や守らむ』 これは有名な、土方歳三の言葉と言われています。では、『君』とは誰だったのか？すでに東京に移られていた明治天皇？駿府で静かに…

天下五剣の童子切安綱、大典太光世などの凄まじい切れ味から、近藤勇の長曾祢虎徹、沖田総司の菊一文字、佐々木小次郎の備前長船長光（物干竿）、さらに坂本龍馬の陸奥守吉行などの逸話や伝説…

これは、地球が誇る巨大ロボットが、宇宙からの侵略者相手に無双しまくる物語。 ロボットオタクの高校生カケルは、大好きなロボットアニメのイベント会場で、不思議な髪の美少女アリアーシ…

夢月七海さまの自主企画「同題異話・三月号　　彼方なるハッピーエンド」参加作 同じお題で皆で話を書こうというものです。 大異変が起きて文明崩壊した世界。 僕は今日も中央アジアをさ…

時は1864年──文久4年の2月。 神宮寺(じんぐうじ)凛(りん)は、『特例』によって奥詰という役職に就く事になった。 最初こそ新選組と共に上洛してきたが、再度京へ上る時には、…

推しのライブへ向かう途中で大型トラックに轢かれて命を落とした私は、推しの部屋の壁に転生させてもらうことになった。