健康なときは自分の体や心のことなんか関心ないくせに、一旦何か患うと健康な時の自分を羨ましくなる。そして、つまらないことを呟く。
オカンさんはすごい。しんどかったことを経験してもなお、ユーモアとして文章に残してくれるのだから。
僕も、オカンさんの文章から創作者として生きる指針をもらえた気がする。
吾輩は猫であるの猫が水瓶に落ちたときに「もうよそう、勝手にするがいい。ガリガリは御免蒙るよ」といって自分の死を受け入れたように、オカンさんはしんどい生を受け入れているのだと思った。それも、諧謔を交えながら。
僕も、その強さを持って生きていけたらなと思うのだが、中々出来ない。弱い自分に向き合いながら、周りに頼って生きるのって案外難しい。若くても、生きることを諦めかける瞬間など何度もある。
それでも、生きようと思える出会いもある。乗り越えた者の眼差しに宿る光を見たときだ。そういった出会いを繰り返して自分の寿命を伸ばしながら、自分も誰かの出会いになれたらなと思った。
創作を続けながら生きづらい世の中を生きている先達がいるのであれば、僕もオカンさんの歩いた道を目印に歩いていけそうだなと思いました。
オカンさんとの出会いは、私のお馬鹿なコメディを面白がって下さり、愉快なコメントをいただいたことがきっかけでした。
そんなオカンさんの大阪弁の明るさに惹かれて、こちらの作品に気軽にお邪魔して…絶句しました。
明るく楽しいお人柄からは、全く想像もつかなかったオカンさんの抱える病と取り巻く状況は壮絶といえるものでした。
オカンさん自身も【ホラー】と言及されていましたが、確かにホラー以上にホラーと言える現実でした。信じたくないくらいに。
病気と闘う。自分の出来ることをする。
前を向く。自分の声を届ける。
人生にリタイアの選択肢はないのだから。
そんなオカンさんがカクヨムにいる。
カクヨムで書き続けて発信している。
オカンさんは素敵です。
多くの方に知ってもらいたいと思います。