概要
趙藍秀は、半氏の第三皇子に嫁ぐ姉の侍女として後宮に入り、次期皇太子の座をめぐって渦巻く陰謀から身を挺して姉を守る。その彼女を見守り時に太刀を振るって助ける、美貌の若い宦官がいた。
『白麗シリーズ』のサイドストーリーです。天界より落ちた髪の白い少女が、喜蝶という名前で少しだけ登場します。『白麗シリーズ』を読まれていなくても楽しめるように書いています。今回はファンタジー色をより強く出す予定です。『白麗シリーズ』と同じく、大人の女性が愉しめる<♥>なシーンも…。(笑)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!『領分』を輝かす人の生がここにある
本作を拝読して、まず頭に浮かんだ言葉が『領分』。
この言葉には本来、どことなく虚しさが漂うものなのですが、本作品にはむしろ、その『領分』という言葉が力強く響きます。
ここに登場する人々には、越えられない境界線がきっちりと設けられており、それぞれが境界線の中で、他者を思いやり、自らの使命を全うし、命を燃やします。
神に選ばれた人の領分。
やんごとなき立場にある者の領分。
侍女の領分。
暗殺者の領分。
そして、神にも神なりの領分がある。
受け入れ、守り、戦い、必要とあらば自らの人生に終止符を打つ。
そんな彼らの人生模様は、彼ら一人一人に与えられた『領分』という名の枡を、生の輝きでいっぱいに…続きを読む - ★★★ Excellent!!!美しくも激烈なる中華ファンタジー
銀狼山脈という物語の中で重要となる雄大なる山から始まるこの話は、どこか神話の様。
その山の情景が目にありありと浮かぶほどに文章力で書き上げられた物語は、登場人物の一人一人のキャラクターを生々しくみせてくれる。
生きる人の強さ、美しさ、苦しみ、悲しみといった感情が壮大なストーリーの中で生き生きと動き回り、躍動感を生み出しているのではないだろうか。
できれば、もっと読んでいたいと思わせるほどの話を書き上げられた筆者様には感服の思いです。
既に作者様は幾つかの中華ファンタジーを手掛けられていて、そのスピンオフでもあるのだが、そちらを読んでいてもいなくても楽しめる内容となっている。
この話を読んで…続きを読む - ★★★ Excellent!!!情景が目にうかぶ中華らしい描写が魅力☆ 作りこまれた神話も見どころ!
『白規の過去≪5≫』(レビュー現在の最新話のはず)まで読んでレビューを書いています。
作者様の中華ファンタジー『白麗シリーズ』のサイドストーリーです。
上記を読んだことがある方なら「おや? 聞いたことある話が……」となって、ニヤニヤできること間違いなし!(笑)
とはいえ、『白麗シリーズ』の知識がなくても十分に楽しめる内容になっています。
『白麗シリーズ』でも、この作者様は既存の登場人物紹介を丁寧にして下さっていて、三部ある『白麗シリーズ』は三部だけを読んだとしても、話に置いて行かれることはないッ!――そんな印象でした。
なので……
「サイドストーリーだから白麗シリーズを読み終わってから…続きを読む