美しくも激烈なる中華ファンタジー
- ★★★ Excellent!!!
銀狼山脈という物語の中で重要となる雄大なる山から始まるこの話は、どこか神話の様。
その山の情景が目にありありと浮かぶほどに文章力で書き上げられた物語は、登場人物の一人一人のキャラクターを生々しくみせてくれる。
生きる人の強さ、美しさ、苦しみ、悲しみといった感情が壮大なストーリーの中で生き生きと動き回り、躍動感を生み出しているのではないだろうか。
できれば、もっと読んでいたいと思わせるほどの話を書き上げられた筆者様には感服の思いです。
既に作者様は幾つかの中華ファンタジーを手掛けられていて、そのスピンオフでもあるのだが、そちらを読んでいてもいなくても楽しめる内容となっている。
この話を読んでから、シリーズに入るのもいいかもしれない。
オススメです。