天上界から下界に落ちてきた白い髪の美少女・白麗――のお世話に奔走する萬姜。
もう死ぬしかないと思っていたところに、母子共に白麗に助けられ、縁あって白麗を庇護する人物の目にとまった。白麗は口がきけず、記憶も長くは続かない。それ故に、お転婆なお嬢様相手に萬姜は奔走するのだが――
美人でも若くもない寡婦の彼女が、白麗に引っ張られる形で子供達と共に奔走する姿はこちらまで楽しくなる。特に末の嬉児の可愛いこと。
こちらは、本編の白麗シリーズの萬姜さん目線のお話。彼女目線だからこそのコミカルな話の展開、萬姜さんの明るさ、お節介だけど、温かみある人情がしっかりと伝わるのはこちらだろう。
白麗シリーズはしっかりとした土台のある中華ファンタジーの内の一作。
オススメです。
史記の講座に通ってしまうほど中国エンタメがお好きな作者様の描く中華ファンタジー!
夫を亡くした主人公の女性、萬姜さんは子どもたちを養うすべを失って途方に暮れていました。そんなとき。白い髪の美少女、白麗のピンチを助けます。じつは、この白麗という少女、荘家という有力な家で養われているお嬢さま。萬姜さんはこのお嬢さまの世話係として、荘家で働くことになるのですが……
主人公の萬姜さん、とっても好感の持てるキャラ。
冒頭から彼女は大ピンチに見舞われるのですが、自分も大変な状況なのに見ず知らずの少女を助けちゃう愛すべきお人好し。少女の救出劇には彼女の子どもたちも協力してくれて、子どもたちが萬姜さんを慕っているのがすごくよく伝わってきます。もちろんですが助けた少女にも懐かれて、お金はありませんが彼女はたくさんの人とのつながりを得ていきます。ある意味でとても豊かな生活をおくる彼女のすがたをぜひ、見てみていただきたいです。
というわけで、ここからは創作活動者さんにむけての推しポイント。
本作には同じ出来事を別の登場人物の視点で語る小説が別に存在します。
視点がちがえば物語の印象も変わる。頭では理解できている気になっていることを、読書体験を通して理解させてくれる面白い試みです。
本作を読まれたら、ぜひ下記の作品も読んでみていただきたいです!
【完結】五十にして天命を知る(白麗と荘興)
https://kakuyomu.jp/works/16818093078883478861
「三人の子持ちの太ったおばちゃんが主人公」という本作。
正直なところ、話の内容よりも親近感wで読み始めました。
しかし、読み始めるとこれがとても面白い!
(現代風に言えば)困窮したシングルマザーが、子どもと無理心中するかというところまで追い詰められた状態から、話は始まります。
そこまで追い詰められながらも、「正しい道」を進もうと考える主人公の姿が、いつしかとても好ましく魅力的に見えてくるという不思議。
ギリギリの状態で彼女が選んだ選択肢は、やがて親子の運命を大きく変えていきます。
まだ連載は始まったばかりです。
一緒に『可愛い雌鶏ちゃん』を見守って行きませんか?