主人公のハルトくんが見つけた、緑色の卵。
孵化させてみると……
という始まりで、お話が進んでいきます。
ハルトくんは友達や近所のお年寄りたちと力を合わせ、
どうにか卵から孵った生き物を育てていこうと奮闘します。
でもある日、優しいハルトくんは思いました。
冬の間、この子はどう過ごせばいいの?
それと、もう一つ気になることが――
碧月さんはきっと、誰もが読みやすいようにと心がけて文章をお書きになっていると思います。
そんなお気遣いがわかり、私は読むたびにうれしさを感じます。
また、登場人物たちの優しさが、読み手の胸にもしみてきます。
何度読み返しても泣いてしまうのは私だけでしょうか。
初めて読んでからかなり時間が経っていますが、何度目かわからない再読でまた泣いたので、改めてレビューコメントをお贈りすることにしました。
特に心が乾いてしまっている方におすすめです。
ぜひこの作品で、柔らかな温かさと潤いを感じてみてください。