• マイページ
  • 小説を探す
  • ネクスト
  • 書籍化作品
KADOKAWA Group
  • ログイン
  • 新規登録(無料)
花が咲くまで初見月。

花が咲くまで初見月。

四谷軒

おすすめレビュー

★で称える
★★★
★153
53人が評価しました
本文あり
日付が新しい順

本文ありのおすすめレビュー

  • 夢月七海
    677件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    彼らは百代の過客にして

    元禄二年三月二十七日、師匠の松尾芭蕉と共に陸奥への旅に出た曾良。早速、この心待ちにしていた日を俳句にしようとするが、最初の五文字が思いつかない。
    歴史に名を遺す俳人・松尾芭蕉の代表作『奥の細道』、その始まりの瞬間を、弟子の曾良の目線で描く歴史短編小説。創作者としての苦しみに共感し、それに対する芭蕉の問答に、こちらも導かれるような気持ちです。
    始まりの日はとてもワクワクするものですが、そこには「別れ」も含まれています。忙しなく過ぎていく季節の中だからこそ、一度立ち止まって、それを表したいと思わせるのかもしれません。

    • 2024年4月10日 14:47