概要
三国志から遡ること、二百年
齢十三で父を亡くすも、
その痛みと苦しみを乗り越えて政界で立身した男、王莽。
しかし、腐敗した国家は清廉高潔の士を求めず、
王莽は政争に敗れて帝都を追われる。
失意の中、帝国を彷徨う王莽は、
ある時、皇帝の血を引いた少年たちに出会い、一巻の書物を託す。
その直後、停滞していた時代が英雄を求めて激しく動き出す。
遥か西方、ローマの地にて、
運命が偉大なカエサルを、アウグストゥスを求めたように。
シルクロードの西端でローマ帝国が内乱を経て成立した時代、
シルクロードの東端で起きた動乱を描く歴史ファンタジー。
その痛みと苦しみを乗り越えて政界で立身した男、王莽。
しかし、腐敗した国家は清廉高潔の士を求めず、
王莽は政争に敗れて帝都を追われる。
失意の中、帝国を彷徨う王莽は、
ある時、皇帝の血を引いた少年たちに出会い、一巻の書物を託す。
その直後、停滞していた時代が英雄を求めて激しく動き出す。
遥か西方、ローマの地にて、
運命が偉大なカエサルを、アウグストゥスを求めたように。
シルクロードの西端でローマ帝国が内乱を経て成立した時代、
シルクロードの東端で起きた動乱を描く歴史ファンタジー。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!かつてないファンタジックな描写の新末後漢初に目が離せない!
新末後漢初という時代があります。前漢という、漢の高祖劉邦が建てた王朝が、王莽という権臣によって滅ぼされ、王莽は新という王朝を建てました。そして今度はその新が、後漢という王朝によって滅ぼされる時代を――新末後漢初と言います。
と、歴史ではそう教えられるところですが、この小説では、その歴史の動きのみならず、古代からの、あるいは西方からのファクターが加わって、ファンタジックな、一大伝奇物語の様相を呈しています。
いわゆる、歴史ファンタジーというスペクタクルとなっています。
登場人物たちも、伝えられているイメージを覆していて、ここまで思索的で内省的な王莽を初めて見ました。
でも言われてみると、こう…続きを読む