瑞樹（小原瑞樹）

５つの人格を持つ猟奇殺人犯―― その脳機能の解明を進める超常現象研究所が災厄に見舞われていく。 「江戸川乱歩賞」１次予選通過作

蒸気と灰降る地下都市を舞台に、錬金術師の青年の葛藤と成長を描くスチームパンクファンタジー。 ＜あらすじ＞ 遙か昔──荒廃した地上を捨てた人類は、地下へとその生活の基盤を移した…

リベレーターを目指す雨衣咲雫は、山での修業を終えてジャンブルポールの街へと戻る。 今までの苦労を労うように、街での生活は穏やかで、雫にとっては日々平穏な日常を送っていた。 しかし…

ケヤキの「僕」は、ある日、小さい頃から育ててくれた造園業のおじさんの元を離れ、見知らぬ街の見知らぬ公園の中に植えられた。 やがて「僕」は、近所に住む隆也に出会った。隆也と「僕」の…

青の王国の王女クリスティナは、すかした優男（婚約者）に弄ばれ思い悩む日々を過ごし、兄の第二王子ルイスは、誰でもいいからと名前もろくに覚えていない令嬢を結婚相手に選ぼうとしていた。…

作家、村田朔太郎は癒し系小説を書くことで生活をしていた。 しかしある日、プツンと心の糸が切れた。 なんの前触れもなかった。 ただ村田は、以前から癒し系小説を書く自分に納得できず…

西暦2317年。アメリカでとある事務所を営むバレル・プランダーの元に、一通の依頼の電話が掛かる。 依頼の内容は移送物の護送。行先は日本。 ただし気がかりなことに、本作戦を遂行する…

『AI』に感情はないのでしょうか。 もし。あるとすれば。 それは一体、どこから来るのでしょうか。 学習して？ プログラミングされて？ 取って付けたようなものが、感情でしょうか？…

高見研一は１人でいる事を好む、ちょっと不器用な高校２年生。 彼は他人の群れの中に居る事に息苦しさを感じ、 昼休みくらいは１人になれる場所を探す為に校内を探索する。 そして学校を仕…

[カクヨムコン8・エンタメ短編小説部門短編賞受賞] 青年ラウルは、とある王国の城下町デリツィオーゾで天才料理人として名を馳せていた。 ある日、ラウルの店に身分の高そうな客が来店…

友未の自主企画の総括として、参加して下さった皆様の作品の中から、特に印象深かったものを各企画ごとに紹介してまいります。友未に見落とされてしまった傑作たちは皆様が発掘して下さい。

「……ここは何処だ、ぼくの身体に何が起こったの！？」 大好きな中学三年生の女の子、二宮真奈美（にのみやまなみ）ちゃんの笑顔を、絶対にぼくは曇らせないぞ！！ 彼女の隣に住む同い年の…

『体験したことのない“異世界”への旅に皆様をご案内いたします』 主人公・エトが立ち寄った怪しげな店は、異世界への旅行を提供するという信じられないような店だった。 偶然、100人目…

隠居した通称《活字拾いの親方》は、馬車で巡る貸本屋をはじめた。 村へ行った帰り、急に天候が崩れ、雨をしのぐ彼らの前に見慣れぬ館に住む男が現れて。 『鳥籠には鍵がある』と同じ町のお…

　1938年。世界中が狂気の渦に呑まれつつある、初冬の英国に一人の少女がやって来た。13年前、貧困と育児放棄が原因で、親戚が営む東オーストラリアの孤児院に使用人として引き取られた…

葛西の新川にかかる橋で発生した路上殴打事件。事件から一夜明けた翌日に、事件を目撃したと一人の女子中学生が名乗り出るが······。

【祝 100PV達成 お読みいただいた皆様、誠にありがとうございました！】 【祝 ♥️40個達成 お付け頂いた方々、誠にありがとうございました！】 女性一人称の掌篇…

中学生男子のお話です。いじめ問題も入っています。 小・中学校二つの卒業式のこと。そして、高校での出会い。 大切な人との出会いが、次のなにかに繋がっていくのかもしれません。 これは…

他人と感情を共有できないことはおかしいと、誰かが言った。もうすぐ夏が終わる。ヒマワリのような少女は今年も、あの場所で寂しい鯨を待っている。 「渡り」「52ヘルツ」「アルバム」の三…

　放課後の教室に残っていた、名前も知らない同級生。 　ボロボロにくたびれた数学書のページをめくるその子の指先は、不自然なほどに綺麗だった。 ＊ 　8000字程度の短編です。

女子高生の月野絵奈が出会ったのは、自作小説をネットに投稿している七瀬柚子。 ネットではなかなか人気の出ない柚子の小説。 読者第一号として柚子の小説を読むことになった絵奈だが、読ん…

稔には彼女が二人いる。公式の彼女である文子とは惰性で付き合っていて、隠された彼女である久美とは夜中に短く会う。膠着していた関係が、文子が結婚を迫るようになったことで動き出す。

君は植物を育てたことはあるか？人間も適切な栄養を与えなければ、死んでしまうんだ。 そう語った、科学者は人類を作り出していた。その趣向と残虐性を目にした主人公は自分自身の行ってきた…

何気ない日々の中、華は学生時代に友人とよく遊びに行っていた縁結び神社へと足を運ぶ—————… そこで出会ったのは、出会ったことの無いはずなのに、どこか懐かしい人… この恋は、…

　夜中に突然起きた地震。そんなさなか、ふと夜空を見上げた主人公は天からの落下物を追うことになる。着いた先は武蔵野八幡宮。そこで起きた出来事は夢か幻か。彼の生き方を変えることになる…

ある貧しい村で起きた、短いお話。 新作の異世界モノもよろしくお願いします。 ↓「過ちの王から始める異世界選択」 https://kakuyomu.jp/works/168169…

　――ボクは、本。 　　ある冬の日にうまれた、本。 　　ボクは雪みたいに真っ白な身体をしているんだ。 　　でもね、ボクの中身は反対に真っ黒。 　　だから、皆に嫌われていたんだ。 …

僕が、目を覚ますと……世界は真っ白に変わっていた。 白猫の男の子が主人公の童話です。 押羽たまこ様の自主企画 「『雪についた足跡をたどってみたら…』で、短編をつくろう！…

かけがえのない絆を結ぶことで、馬は天馬となり空へと還る。 絵を描くことが好きな女性厩務員のミドリ。 相棒の名馬を失い心に傷を負った、騎手カズマ。 とんでもないお騒がせなじゃじゃ…

「この世界は煩すぎるわ。 大半の人々が居なくなってしまえばいいのに。」 　高校1年、夏。隣席に座る女子、工藤さんは唐突に人類滅亡を提案してきた。 　その意見を真っ向から否定する…

この作品はかなり以前に書いたものです。 タイトルの「亜麻色の髪の乙女」は私の好きなフランスの作曲家、クロード・ドビュッシーの作品から拝借しました。 これも私が大好きなマンガ家さん…

耳をそばだてては毎日聞き惚れていた、魅惑の声の持ち主は、ある日突然、侵入者となって「私」の前に現われた。 やがて形勢は逆転し……それから一年後、「彼女」はある契約を私に持ちかける…

ゆあん様ご企画「筆致は物語を超えるか【葉桜の君に】」参加作品です。 （https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054895319694） …

辰国の周家といえば、多くの楽人を輩出することで有名な名家である。その御曹司であるはずの周羽は極度の上り症のせいで、何度も殿中の楽人への登用試験に落ち続けている。とうとうしびれを切…

ひと月後に中学校卒業を控えた松本拓也には、好きな人がいた。彼女の名前は 藤村仁菜。片想いを続けるばかりで何の接点もなかったが、ある日突然、彼女の家に誘われる。 幸福と絶望の交錯す…

雨宮は講義中でもずっと下を向いているような内気な人だった。 僕はとある会話がきっかけで、雨宮のことが気になり始める。雨宮と彼氏の関係がよくないことを知り、僕はある行動に出るのだが…

決め台詞 「人生いつでもやり直せるー私にないもの、学歴、職歴、右手の小指、私にあるもの、前科、刺青、覚せい剤歴ーそれでも神と共になら、どんな人でも更生できる」 夜は親がいない寂…

2020年の夏は、いつもと様子が違っていた。ただ暑苦しいだけで、息をやめてしまった夏。そんな季節の真ん中で、大学2年生の澪は不思議な少年に声をかけられる。7年前に亡くなった父の墓…

雪に覆われた冬の街で、白銀の姫は今も眠っている。 ミトラと呼ばれる不思議な生き物が跋扈する世界。そこへ迷い込んだ男子高校生 零夜は、旅人のキヤ、遊牧民族の少女ティエラと共に異世…

忌まわしい犯罪にまつわる記憶を消され、吟遊詩人を捕縛するため、辺境に派遣された青年の旅路。異国情緒溢れる幻想短編。旧個人ホームページにおける最古参の作品。

積もり積もったストレスのはけ口として訪れていた闇サイト。 そこで甘美な禁断の言葉を投げかけられる。 「交換殺人」 その四文字の魔的な魅力に抗えず、やがて……。 そして、届いた一通…

朝起きて憂鬱になることはありますか？ がんばるアナタを癒す夢があります。 「夜遊びコンテストvol.3 withめざましテレビ」に応募し、見事落選した作品です。 締め切り(残３…

音楽大学で挫折を経験した平野は、音楽を嫌悪しながらも離れられずにいた。 そんな彼の目の前に現れた小学生の七海。 彼との出会いで、平野の気持ちは大きく揺れる。 後輩の坂野井も巻き…

スケープゴートたち、一夜の懺悔室にて

「恋の話」短編小説コンテストに応募している本編『君想フ銀ノ雨　君慕フ金ノ庭』（本作では第一部）、のちに発表した番外編『金の庭に降る銀の雨』（本作第二部）をまとめました。 　昭和…

【この作品は、物語の構成上「５年後までサヨナラ」からお読みいただきたく、よろしくお願いいたします】 過去の経験から外出恐怖症になっていた女子高生の雨宮は、年の離れた友人の影響で…

工場で働く35歳の島田更紗は、出会いを求めて結婚相談所に登録するが出会いに恵まれなかった。 そんなある日、何の気なしにネットサーフィンしていたとき、とあるサイトへとたどり着く。 …

やはり「桜」と聞いて頭に浮かぶのは美しい和な景色ばかりのせいか、 今回はいつになく、ちょっと純文学的な時代劇です。 太宰治の『走れメロス』を少々パロディにしていたりもします。　

人間のすでに死に絶えた世界。アンドロイドの少年はひとり、廃墟をさまよい、玩具を集め、遊びつづける。少年が関心を持つのは、玩具と、造り主のエイン博士と、そして、ホログラムの熊だけだ…