概要
ボクは、本。
――ボクは、本。
ある冬の日にうまれた、本。
ボクは雪みたいに真っ白な身体をしているんだ。
でもね、ボクの中身は反対に真っ黒。
だから、皆に嫌われていたんだ。
(本文より)
ある冬の日にうまれた、本。
ボクは雪みたいに真っ白な身体をしているんだ。
でもね、ボクの中身は反対に真っ黒。
だから、皆に嫌われていたんだ。
(本文より)
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!読み人が零してくれた暖かな泪が、その『本』の歴史になり、想いになる……
この物語は、とある『本』の主観で綴られています……。
その『本』は、作者の想いの全てが注ぎ込まれ、そして、作者の最後の命の火をもって、この世界に産みだされました。
しかし、同時に世にでた同志の半分が、図書館に寄贈されてしまうほど、希少な存在感も稀覯な価値もありません。
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