妖怪の伝承や自然崇拝の神話、そうしたものがいったいどこから生まれいずるのか。創作の本質というべきものをこの物語は教えてくれました。
孤独を愛する世捨て人は、必然的に風景を眺める時間が多くなるもの。
そうやって自然と向き合うことで、その中に己が想像力を解き放ち、自分だけの新しい物語を引き出すことができるのです。
あたかも宮沢賢治のように。
でも空想だけが人生の全てではない、そうですよね?
新潟の妖怪とシンガポール。その斬新な組み合わせも見事でした。
南国で暮らしていても寒さを感じる原因は、きっと気温以外の所に原因があるのでしょう。
心のよりどころを求める全ての夢想家に、おススメです!