罪人であるとされ一部の記憶を削除された青年、吟遊詩人を捕えれば記憶と自由を回復できると言われ旅立ちます。異国感や謎めいた登場人物が上手く描けていると思います。主人公の見る夢の内容も面白い。乾いた辺境の土地の舞台設定とザクロの潤いの対比が良い。ザクロを効果的に使って様々な広がりのあるイメージを見せてくれます。その他にも具体的には書けませんが色々な細部の工夫がなされています。謎にひかれて最後まで興味を持って読めると思います。