★★★ Excellent!!! 無機質な視点で見る”人間とは何か” Rico 愛、悲しみ、苦しみ、といった人間らしい感情をアンドロイドが持ちうるのか? 答えはイエスでもあり、ノーでもある。 翻って、人間らしい感情とは何か、と考えてしまう作品でした。 レビューいいね! 1 2023年6月21日 20:30
★★★ Excellent!!! 切ない荒廃SF 豆腐数 少年のロボっぽさと子どもっぽい趣味と愛情の書き方が絶妙。少年の博士への想いも、彼はああ言ってるけど愛なのだと思いました。 寂しくって、綺麗で、閉じてる短編。文字数より濃ゆい。 レビューいいね! 1 2022年3月14日 07:55
★★★ Excellent!!! 終末にさすらう機械仕掛けの少年の見る夢 歌川ピロシキ 全体的に寂寥感の漂うノスタルジックな表現で、人類滅亡後の世界に取り残されたアンドロイドの少年の姿が描かれています。 滅亡してしまった人類のことを「影となり果てた」と称するなど、詩的な表現が随所にちりばめられ、滅びの美が淡々と綴られ、独特の情緒を醸し出しています。 あざといざまぁやチーレムに疲れた時に、こういった詩的な作品を読むと癒されますね。 レビューいいね! 1 2022年1月31日 17:21
★★★ Excellent!!! 滅びた世界に残る残像。 赤城ラムネ 廃墟と化した、人類滅亡後の世界で、アンドロイドの少年は何を思うのか。 そこにあるのは、残像と記憶、そして遊ばれることのなくなった玩具。 もの悲しくも、美しい世界観です。 レビューいいね! 1 2022年1月31日 16:50
★★★ Excellent!!! キムンカムイは羆嵐の夢を見るか きょうじゅ ストーリーとして何がどうという話ではないんだけど、ただひたすらに、すべてが美しい。たまーにこういう美しいものと出会うことがあるから、WEB小説というものもやめられない。 レビューいいね! 2 2021年12月4日 22:47
★★★ Excellent!!! 終末世界に描かれるわびしい影絵です。 友未 哲俊 「エイン博士は人間を愛していなかったし、少年もエイン博士を愛してはいなかった。それでも、少年は博士の残像をその記憶から消すことはないだろうし、形見の外套が、すりきれて使い物にならなくなったとしても、継ぎをあてながらでも纏いつづけることだろう。」 ~ 本文より レビューいいね! 1 2021年8月3日 10:44
★★★ Excellent!!! まさに不思議な世界 やおよろずの 内容やストーリーを楽しむというより、この世界観や文章を楽しむ小説かなと感じました。 レビューいいね! 2 2020年4月30日 09:57
★★★ Excellent!!! 廃墟と化した地球に流れる幻想的な時間 DACACO 廃墟となってしまった地球で、 アンドロイドの少年が彷徨う 幻想的な世界です。 レビューいいね! 2 2019年12月24日 13:32
★★★ Excellent!!! ゲームも現実も同じだよ。目的を失ってから眺めるときが、いちばん美しい 感想が書けず苦しむうずら ↑ はエイン博士のセリフです。 ビデオゲームが好きなエイン博士 イェーツの詩を読むエイン博士 少年に銃を向けたエイン博士 人間を愛していなかったエイン博士 少年は博士を愛していなかったけど、思い入れはあったようです。 少年と博士の日常をもっとみたいです。 レビューいいね! 2 2019年3月31日 12:58
★★★ Excellent!!! 滅び去った世界、過去の幻影だけが温もりを携える。 山咋カワズ どこか童話的で、美しい言葉の響きを有した小説であると感じました。 特に、少年と過去の幻影の対比が素晴らしかったです。 生者でありながら空虚なアンドロイドの少年。対して、ホログラムであるというのに血の通った実在感を有した過去の記憶たち。 この世界はたしかに死んでしまったのでしょう。死を恐れることがない少年も、結局は死んだ世界の一部に過ぎないのでしょう。彼の中には死に対する恐怖が存在せず、故にそれと表裏一体の生という概念すらも明瞭には存在し得ないのですから。淡々と綴られる文体と、静寂の表現がそれを強く感じさせてくれました。 そのような世界の中、過去の世界の記憶は未だに生きている。生きた世界に存在した影法師として、この世界における唯一の「生きた」存在として、少年の目に映るシルエットとなり息づいている。 故に死んだ世界は単なる無味乾燥とした空間に留まらず、かつて生きていた世界としての美しさを有しているのでしょう。死の中の生。生の中の死。それを強く実感することができる、儚くも美しい小説でした。 レビューいいね! 3 2019年2月10日 14:31
★ Good! ぬくみをさらうそよ風のような寓話 星霄華 SFにしては童話的で、しかし童話のあたたかさではなく哀愁が漂う作品ですね。 ほろんだ世界の片隅をアンドロイドの少年がさ迷い歩くという、ただそれだけの話です。だから単調で退屈であってもおかしくないのですが、物悲しい空気が淡々とした行動と物思いから漂い、詩情を作品に添えて退屈にさせません。博士や少年の思いや行動を様々な角度から解釈できるのもいいですね。 じっくりと作品の世界と文を味わう大人の童話。そんな作品だと思います。 レビューいいね! 4 2019年2月3日 22:23
★★ Very Good!! 星のカケラのような、取り残されたアンドロイドの小世界 コーラカル 人類が崩壊した世界でありながら、なんだかロマンチックな、不思議な作品でした。 人間のいなくなった廃墟の感じが漂ってきつつ、アンドロイドの少年の少し人間くさい世界観が相まっている、素晴らしい物語りと描写力だと思います。 他の作品も読んでみたいな、と思わされました。 レビューいいね! 3 2019年1月23日 00:51