「連作短編小説」を含む小説

恐竜やアンモナイトといった化石の生き物を蘇らせ、動物園、水族館、牧場、自宅……、いろんなところで飼育している少女ないし淑女達が主人公の短編（掌編）小説です。 恐竜をペットとして一…

　誰が呼んだか暇堂。 『悩みは万（よろず）引受けます』 　そんな貼り紙と口コミだけで、案外と人はここを訪れる。 　都会のはしっこの吹きだまり。雑居ビルの一室で、今日も静かに時間を…

「地上最強の生物」と呼ばれる男、ユージオ・バール。彼はあらゆるものを暴力にて食い散らかし、睥睨する。 東方由来の暗殺教団。 二つの悪党に翻弄される町。 遥か太古、世界に君臨した竜…

高校生の渡部想太は片想いをしている相手がいた。それは女子卓球部部長の門脇えみ。奥手な想太はえみとの距離を縮めることができずにいたが、ある日突然、えみの方から話しかけられる。その内…

脇坂未明（わきさか みめい） それは美しい少女の姿をした悪夢。 絶望に瀕した人間の前に現れ、彼らを更なる絶望に堕とす存在。 美しくも恐ろしい、絶望と死の象徴の如き影。 彼女の紡ぐ…

You can get anything from socks to fairy's scales. (靴下から妖精の鱗粉まで何でも揃います) と不思議な看板を提げた雑貨店。ひょ…

激しき情念は鬼と為り、神と為る。 其は自覚無き故に呪には非ず、生きたる者の業たれば霊に非ず。 業念が巻き起こす、奇なる現象を《生魑-いきすだま-》と表す。 ここに綴りますはそう…

人の世界を飲み込む大森林の中を歩む、異貌の青年と少女。 ふたりが訪れた場所で起こる、不思議な出来事。そして事件。その関わりの中で人々は変化していく。 両親を喪った少年の煩悶、寿が…

　とある小さな村の片隅に、サラ＝メルティアは暮らしていた。 　魔法の師であり、命の恩人でもあるアリア＝イースター。二人はこの世界で忌み嫌われた魔法使いである。 　戦争の終結とと…

科学技術が異様発達したフラスコ・シティで活動する人探し専門の探偵、『犬面』。 全身義体の彼は、ある日脳を奪われた男からの「盗まれた自分の脳を取り戻して欲しい」という依頼を受ける。…

　『御陵アルマ』 　精神科病院に入院している、僕の憧れのお姉さん。 　彼女は今日も謎を解く。 　私は探偵ではないと口にしながら、退屈凌ぎに未解決の謎を解く。 　―――今から…

初恋追いかけ入学、クラスに馴染めない大人しい女子、溺愛兄弟、憧れの大学生先輩、不良男子生徒にヘンテコ生徒会長。 数名高校で繋がるは個性豊かな高校生たち。 ９人の女の子たちが語る、…

とある事情で科挙の受験を断念した辰蘭《しんらん》は、都の片隅で怪異も扱う何でも屋を営んでいる。 君子が語らぬはずの怪力乱心を語る、との諧謔を込めて、名乗る号は子不語《しふご》堂。…

一行目で事件を解決してしまう名探偵・真田一行目。彼を慕う助手とともに、奇想天外で大胆不敵、荒唐無稽で難攻不落な怪事件に挑む。

　ある事件に遭遇したことで奇妙な身体変容を経た人々と、彼らが通う学園を舞台に起こる出来事を描く連作短編集。 【二つの短編はそれぞれ独立した話としても読めるので、片方だけ読んで貰…

　死神。それは冥府への案内人。人の臨終に立ち会い、死者の魂を導く者。 　彼らは看取った死者の記憶を覗いてしまうがゆえに感情を持たない。そういう風に〝つくられている〟。来る日も来る…

　青春を十分に謳歌しているのに、その事実だけで満足できず、青春の崩壊を招きかねないことに手を出す愚か者の総称。高校二年の女子高生、ミノはそんな者たちに青春破綻者と名付け、口と性格…

ある所に、一人の若い風景画家が居ました。 彼女は世界を旅しながら、その先々の風景を、時に依頼で、時に気まぐれで、絵として記録していきます。まるでそれを記憶に刻みつけるように。 「…

　常磐木悟（ときわぎさとる）は、理学部・生物行動学科の大学二年生。人とのコミュニケーションを出来る限り減らしたいと思い、将来は昆虫研究者になることを考えている。 　ある日、図書…

江戸川探偵事務所にやってきた依頼者は言った。 「今から殺人事件が起きるので、それを防いでほしいんです」 予告殺人か？　と腕を鳴らした探偵だったが、彼女曰く予告殺人ではないらし…