あ、先に注意ですが１話が２万文字近くあるので、これは長編です。短編ではないですので、注意してくださいね。

えっと、多分、この作家さまは、私と同じ「公募勢」の方でして、多分、「公募」で出した原稿を転載されたのかなって思わせる作品です。そうです。それくらい完成度の高い作品になりますが、この手の小説ってwebだと読まれないんですよね。それが本当に残念でならないのです。

えっと、小説としてはキャラの解像度が高いヒューマンドラマでして、少し哲学的で、少し道徳的で、なんというか、社会人の人ならわかる「あるある」が詰まってて、いい小説だと思うんです。そして、男女の二人の描写もいいし、仕事に取り組む真摯さもいいです。

こういうのです。私は、こういうのが読みたいのです。理不尽があっても、ちゃんと大切なものを守り続けている。こういうのが伝わる小説、ヒューマンドラマが大好きなのです。あ、いや、流行りじゃない事は知ってるんですけどねorz

1話の時点で引き込まれます。
会話に惹かれるものが多くありキャラクターもすぐに理解できて頭にどんな人物か浮かぶ。

この不思議な物語が今後どのように展開していくのか、読み進めて行きます。

会社が倒産して途方に暮れる主人公と、彼女がひょんなことから出会ったお悩み解決屋の女性との日常を描いたヒューマンドラマ作品です。

女性には異能の力はありません。魔法で人々にやすらぎを与えることも、超能力で相手の思考を読み取ることも出来ません。

けれど女性には言葉がある。

依頼者と真摯に向き合う気持ちがある。だからこそ彼女の言葉は真に迫り、どうしようもなくなった人々に解決の糸口を与えてくれるのでしょう。

女性と主人公、そして依頼者達の不思議な語らい。ぜひ読んでみてください。

暇堂が語る言葉によって、時に悩みを解決し、時に事件を見事に収め、そして時には相手を欺きもする……。
彼女の弁舌と華麗な所作から生まれる事象が、主人公や周りの人たちを美しく翻弄してゆきます。
主人公と暇さんの甘酸っぱい距離感も素敵でした。

楽しい物語をありがとうございました！

読みやすい。
いや、それ以上にいつの間にか引き込まれている自分がいて驚きを隠せない。
あまり他の方の作品を、読む機会はないのですが、引き込まれてしまうようなこの感覚はすごく大事ですね。

非情に丁寧に筆致で物語は進んでいきます。
最初のエピソードは、突然会社が倒産してしまった女性の話。
倒産とまではいかなくとも、社会人だったら似たような経験がある人も多いのではないでしょうか。
こんな悩み事相談の万屋があれば、行ってみたいと思ってしまう。その時はもう、この物語に没入しているという事でしょう。
読者の共感を呼び起こす、素敵なお話です。

読後感がとても気持ちいい作品です。
登場人物が自分を導いてくれるような、そんな気がしました。
頑張ろう、そう思わせてくれる素敵な一作です、ぜひご一読を！

一話目の冒頭から『あ、これ……最初に勤めた会社と同じやん倒産はしてないけど』と引き込まれてしまいました。

そこからは完全に物語の世界へ……
気がついたら読み終えてました。

読みごたえも十分！
寒い日は暖かい部屋でこの物語を読んでみませんか？