引き込まれてどんどん読むことができました。
この作品の舞台は19世紀末のロンドン。主人公は雑貨屋「妖精の尻尾」に勤めており、謎が多い「妖精の尻尾」の店長や店に来る客との物語です。上品な文体が作品の幻想的な雰囲気を引き立てており、オススメです。
短編の夫婦の話から始まる短編連作形式のお話です。それぞれのお話で明かされるお店に関わる登場人物たちの正体に、毎回あっと驚かされます。それはどこか不思議であたたかな幻想的なストーリー。後半は謎めいた店長にもスポットライトがあたり、お店の謎に近づいていきます。あなたも妖精の尻尾に一度訪れてみてはいかがでしょうか?
舞台は十九世紀末の英国。裕福な生まれのエドワード少年は、あるきっかけで街の小さな雑貨店で働くことになった。 変わり者の店主が営むその店には、毎日のように個性豊かな客が訪れる。そんな人々が紡ぎ出す人間模様は、ありふれた日常の一幕を感じさせながらも、どこか幻想的で不思議な魅力に満ち溢れている。 例えるならジブリアニメ、あるいは世界名作劇場に近い雰囲気の作品。まさにタイトルの通り、おとぎ話のような美しい世界が読む人の目の前に広がります。