その男、異世界最強生物につき~俺より強い奴に会いに行く。立ちはだかるなら押し通る~

作者 南雲麗

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★★★ Excellent!!!

全男子必見!
「強い奴が、強い奴に強さを求めて戦いを挑む!」
この物語はシンプルにそれだけです。だけどそのシンプルさがいい! 
拳で語り合う、なんて生半可な言葉では表現できません。一応ですが会話はあります。

とにかく、暴力。

圧倒的な「力」で敵をなぎ倒していく。最強と呼ばれる存在、竜、魔王、さらには術式で強化された魔法鎧(この世で言うところのマシンアーマーみたいなものか?)の騎士まで、とにかく向かってくる敵を徹底的に、力で、ねじ伏せていく。

好きなシーンはいっぱいありますが……語るだけ野暮でしょう。
彼の戦うそのサマを、しっかり目に焼き付けてください。

★★★ Excellent!!!

タイトルに一切の偽りなしッッ!

このタイトルに惹かれた者達が見たいものを、見たいまま見せてくれる!
そんな作品です!!

不完全燃焼も、中途半端な決着も、謎の展開もなし!!

最強の生物が、最強の生物然としてありのままに異世界を駆ける。その姿にはある種の清々しさすら感じる程。立ち塞がる障害を、その最強の座を狙う不届き者を、全てその拳と矜恃で叩きつぶす様は爽快の一言。圧巻のアクション描写もその勢いに拍車をかけています。

また、こういった対戦作品はマンネリをどのように避けるかという部分が最も課題ですが、本作では多種多様な対戦相手に加え、複雑な世界情勢や様々な視点人物を交えることで、単調になりがちなVS物の欠点を解消しています。

この点は既に存在する様々なアクション作品の工夫を、上手く取り入れていると言えるでしょう。先述した詳細な世界観描写や人物ごとの背景描写によって、違和感なく組み込まれています。

読むとうだうだ悩んでいる自分が馬鹿らしくなる。
四の五の言わずヤるんだよッッッッ! 

作品全体からそう勇気づけられているような、そんな熱い気持ちになれる作品です!俺は最高に勇気づけられました!!続きも待ってます!!!!

★★★ Excellent!!!

丁寧に丁寧に磨かれた言葉が、彼の最強の男を丁寧に浮き彫りにした彫刻のように映し出す。
そんな彼の行く先々では、常に暴力が呼吸のようについて回る。

小気味良く、そしてしっかりした肉厚のステーキを食べているような満足感。

これぞジューシー。