「角川ソフィア文庫」を含む小説

　七十二候の一人・雀始巣（すずめはじめてすくう）が消えた。 　四季の女神・春から消えた雀始巣の代わりとなる一人の少年を押し付けられた玄鳥至（つばめきたる）は、この少年の前世がス…

逢魔が時に女性や子供が外にいると神隠しに遭う。 日本のどこでもよくあったそうだ。 ならば、その陰に消えた恋もあっただろう。 ※遠野物語『寒戸の婆』二次創作 カクヨム公式自主企画…

静まり返る放課後の教室に、“何か”がいる――。 少女の目に映るのは、幽世（かくりよ）の影。 日々強まる巫者の力。しかし彼女は頑なに怪異を否定する。 拒絶の裏に隠された真実とは………

その皇子は３歳で母と死別した。 学問にも芸能にも秀でており、父からの期待も厚かった。が、わけあって臣下に降された。父帝も苦渋の選択であった。 亡き母に生き写しの継母。 継母と血縁…

参考文献一覧 鳥山石燕　著『鳥山石燕画図百鬼夜行全画集』角川ソフィア文庫 伊藤慎吾　氷厘亭氷泉〈編〉『列伝体　妖怪学前史』勉誠出版 廣田龍平『妖怪の誕生　超自然と怪奇的自然の存在…

【あらすじ】 ◆禁室編 神崎昴流は、自分を含めた五人の【カンザキスバル】(朱春、修晴、栖刃琉、すばる)と【屋敷】で暮らしていた。この屋敷は確かに昴流の生家であるのだが、何故か他の…

２５歳の誕生日会で腐った料理を食べ、病に倒れた公爵令嬢アリス＝ブラッディ。 彼女は食中毒で死の淵を三日三晩さまよい、世界の創造神である女神と出逢った。 「アリスさん。貴女にはこ…

夜空に消える一閃の花火に人生を象徴させた作品。角川文庫『舞踏会・蜜柑』所収。※角川ソフィア文庫『芥川龍之介の「羅生門」「河童」ほか6編』に則り、歴史的仮名遣いを改め、漢字表記を現…

『今昔物語』を典拠に、真実の不確かさを巧みな構成で鮮やかに提示した傑作。角川文庫『藪の中・将軍』所収。※角川ソフィア文庫『芥川龍之介の「羅生門」「河童」ほか6編』に則り、歴史的仮…

地獄の池で見つけた一筋の光はお釈迦様が垂らした蜘蛛の糸だった。 角川文庫『蜘蛛の糸・地獄変』所収。※角川ソフィア文庫『芥川龍之介の「羅生門」「河童」ほか6編』に則り、歴史的仮名遣…

角川文庫『蜘蛛の糸・地獄変』所収。※角川ソフィア文庫『芥川龍之介の「羅生門」「河童」ほか6編』に則り、歴史的仮名遣いを改め、漢字表記を現代風に簡易化しております。

陰翳によって生かされる美こそ日本の伝統美であると説いた、世界中で読まれている谷崎の代表的名随筆。角川ソフィア文庫『陰翳礼讃』所収。

　2020年12月9日（水）に開催される「カクヨム」創作活動講座。 　この講座では、講師である新城カズマ氏の著書『物語工学論 キャラクターのつくり方』（角川ソフィア文庫）から、７…

歌物語という制度に大変憧れており、伊勢物語を現代語に訳していくことで、その機微の一端がつかめるのではないか、という目論見 主に角川ソフィア文庫版を参照

読んだ本の題名：増補「戦後」の墓碑銘 著者：白井聡（角川ソフィア文庫、１０８０円税別） 発行：２０１８年５月２５日初版

　時は現代、陽の気を持つ人間。それとは別に陰（いん）の気を持つ妖（あやかし）は時に人と敵対し、時に互いに協力しあい、人とは別に繁栄を遂げていた。 　それと違う発達進化を遂げてきた…