神崎スバルの永い一日

【あらすじ】
◆禁室編
神崎昴流は、自分を含めた五人の【カンザキスバル】(朱春、修晴、栖刃琉、すばる)と【屋敷】で暮らしていた。この屋敷は確かに昴流の生家であるのだが、何故か他のカンザキスバルたちも自分の生家だと言う。そもそも、昴流には五人で暮らすことになるまでの経緯を含めた記憶を失っていた。
疑問を抱きながらも日々を過ごしていた昴流は、ある日、廊下で六つの眼を持つ異形の子どもに出会う。意味不明の言語で話す子どもに驚いた昴流はショックで気絶してしまう。その後、朱春に介抱されるが、彼女に異形の子どもについて訊ねると、言葉を濁され誤魔化される。異形の子どもは、他のカンザキスバルたちから嫌悪されていた。
昴流は家事の手伝いをしながら、朱春、修晴、栖刃琉、スバルに話を聞く。そして、この屋敷の成り立ち…続きを読む