概要
それと違う発達進化を遂げてきた『虚神』(ウツロがみ)が人と妖それぞれに敵対、暗躍する。
主人公三滝涼子は、幼い頃からこの世ならざるモノが見え、その生命を救われている過去があった。
伝承に曰く、『現世(うつしよ)に妖ならざる魔、顕れ世が乱れし時、人の身でありながら妖魅を駆り魔を滅ぼす美しき戦姫現れる。
その名は『夜叉姫』。
※ サイト『小説家になろう』にも重複投稿しています。
参考文献
画図百鬼夜行全画集
鳥山石燕
【角川ソフィア文庫】
日本妖怪辞典
水木しげる=画
村上 健司=著
【角川文庫】
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!美少女剣士と冴えない少年。その二人が織りなす異能伝奇ファンタジー!!
人知れず異形の者と戦う美しき女子高生……このフレーズだけでも大好物ですね!
その女子高生こと涼子さんと妖に詳しい少年、岳臣君が物語の中心人物であり、見ていると「そのまま付き合っちゃえよ」と言いたくなる程に相性がいいと思いますね(笑)
さて、文献を調べたと言われるだけあって、妖の種類や特徴が豊富で、なおかつ精密であります。中には見た事がない妖がいて、思わず感心してしまいますね。
ストーリーもラブコメやらバトルなどが入り混じってて、見ていて飽きないです。特に涼子さんのお爺ちゃんは変態的で、出てくるだけで笑ってしまいます。
美少女、バトル、ラブコメ、妖怪。どれかが好きな人にとっては…続きを読む - ★★★ Excellent!!!覚醒した姫は、華麗に虚を空に還す!
魑魅魍魎の跋扈する現代で美しき女子高生が美しく戦う、和風伝奇アクション。
いかなファンタジーでも本格的な和ものは難解でとっつきにくいものになってしまいがちですが、この作品は世界観にすんなり入れて読みやすい。
そしてバトルは実に爽快。歯切れのよい描写が目の前にまざまざと光景を映し出し、夜叉姫の立ち回りが目に浮かぶよう。
虚たちとのバトルのみならず、コメディあり、青春あり、エロジジイあり、もふもふあり……と、これでもかと要素を盛り込んでいる贅沢仕様!(もふもふは私の趣味です。みこ&みとら超可愛い。)
旨味のある展開をバランス良く繰り出してくれるので、読者を飽きずに楽しませてくれます。
和も…続きを読む - ★★★ Excellent!!!真・ホラー
これぞ、ホラーの中のカッコいいバトルシーンありのラブコメ風味物語です。
刑事が登場するあたり、ファンタジーではなく、現実に近いホラーだと思います。
文字の配置が工夫を凝らしてあり、怖さを増します。
又、難しい漢字も多いですが、ルビがあるので、読みやすくなっています。
びびっと来たのは、覚醒者、浄眼珠、夜叉姫で、いい和風テイストです。
片仮名も出て、そこで、引き締まります。
夜叉姫の武器にナイスアイデアが詰まっています。
可愛いのも登場するので、癒し効果があります。
難しい言葉でも、オノマトペでも、マジックみたいに、使いこなします。
描写力抜群で、迫力満載です。
お楽しみく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ハートフルなタイトルと裏腹にハードなバトルとストーリー
タイトルから「萌系かな?」と思った貴方。
よくよくジャンルを見るべし。
ホラーにカテゴライズされる作品は、いわゆる魑魅魍魎悪鬼どもと、剣を交え、妖力を放ち合う妖かしバトル小説。
もちろん萌の要素もたっぷりありますが、なんといっても、濃密な妖怪・クリーチャー設定とその描写が肝になっております。
主人公の三滝涼子をはじめとする、人類にあだなす『虚神』と戦う夜叉姫たち。そんな彼女らと契約し、力を貸すのはよく知られた妖怪。
普段はキュートでチャーミーな妖怪たちだが、戦闘となればその姿を夜叉姫の武器へと変える。その妖怪特有の力でもって、凶悪凶暴な『虚神』を切り裂き、打ち払い、無へと還す…続きを読む - ★★★ Excellent!!!異能ヒロイン、あやかしを華麗に討つ! 和風ホラー系伝奇バトルアクション
ジャンル的には、和風ホラー系伝奇バトルアクションでしょうか。
異能持ちの女の子が、襲い来る不気味な妖怪の類を薙ぎ倒していく、王道エンタメ的な作品です。
古典的な伝奇アクション小説のテイストを下地にしつつも、随所にゲーム的な要素が取り入れられており、近年のWeb媒体を強く意識した手法を採用していることで、非常に読みやすく、幅広い層の読者に取っ付きやすい文面になっています。
内容自体も、ヒロインのバトルと成長を軸に進行し、その合間に日常イベントが発生する――というような構成で、着実に物語が先へ進んでいる読み応えがあるのがいいですね。
途中、頻繁にお色気シーンが登場する辺りも、サービス満点です…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ラノベとみせて、大河ドラマ
導入部は、よくある女子高生が日本刀で妖怪を退治する話。
と見せておいて、ギャグあり、お色気あり、恋あり。
あざといまでのサービス精神。そしてそれ以上に楽しんでいる作者。
増える味方、つぎつぎ登場する敵、武器、妖怪。
デート、コスプレ、入浴、旅行、そして宴会、さらにまた宴会。
夜叉姫というキーワードを中心に広がるパノラマのような世界観。どんどん増える友達、家族、妖怪たち。
ラノベと見せて、その展開はまるで大河ドラマのよう。敵も味方も入り乱れて、読者を呑み込んで流れていきます。
はてさて、「やしゃ ひめ!」という大河の流れつく先は、いかなる大河か。見極めるためには、…続きを読む