「本物川」を含む小説

「やあ。今回はね、君との思い出をちょっと書きまとめたのをもってきたんだ。ラブレターってやつ。かなり恥ずかしいけど、喜んでもらえるかな？それとも迷惑かな？よかったら受け取ってもらえ…

ひどく暑い夏の日、この郊外の閑静な町でまた左手首から先のない死体が見つかった。 俺は新米刑事の真島と捜査班に加わり、今日も夏の日差しを記憶に焼きつかせながら犯人を捜し歩く。 腕…

さきちゃんは教室でわたしのすぐ前の席に座ってるかっちょかわいい系の女の子でかわいくて、ケーくんはさきちゃんの彼氏でスペック高めで並べて見るとそんなに悪くもないんだけど、気のいい彼…

あんたがどこに生まれても、どんな身分になっても。 あたしは必ずあんたを見つけるんだから。 今度こそ、あたしがあんたといっしょになるんだから。 ——ねえ、そしたらさ、今度こそあ…

死んでやろうと思った。とある暑い夏の日の事だった。 そういう日の、男の話。

夢が覚めたら終わりっす

　ぼくを殴る伊大知さんと、殴られるぼく。殴られるのは好きじゃないけれど彼女のことはちょっと好き。

詩のアイディアをそのまま膨らませて小説にしました。 お手柔らかにどうぞ。

しょうもない言葉遊びでメシを食っている男。 彼には、今まさに話しかけたい女の存在と、話しかけられない理由があった。 よりによって、肝心なときに、いつもこう。

出入り口すらない真っ白な部屋に閉じ込められた僕。そして目の前に現れる、自分とまったく同じ見た目の男。どこからともなく聞こえる声が、僕にこう告げる。 「これは実験です。二人で話し合…

　新学期を控えた田舎町の春休み。 　ある日、不思議な少年が、ちょっと頼りない父親と引っ越してきた。 　山の神を迎える神楽はもうすぐ。 　いきなり祝詞を挙げさせられる羽目になった少…

未知のレトロウイルスによって、世界が滅んだ後のお話です。

アダム・ギルモア／この世のあらゆる複雑怪奇を収拾する機関＜境界＞のエージェントで、メディエータ。長髪イケメン。 クロエ／アダムの助手。アッサリ系女子。

もしかして猫は影でこんなことをしてるんじゃないかと考えながら書きました。

ある朝突然、虫になってしまった。あなたなら、まずどうしますか？ ぼくはとりあえず、スマホで写真撮ってついったに上げます。『変身』のグレゴール・ザムザは悲しい結末を迎えてしまったけ…

死にたい。その日何度目かにそう呟いた時、それは現れた。ハックション大魔王のセリフと共に。

幸運にも公募推薦の枠を勝ち取り、その一日目を終えた受験生の有葉緑郎。 普段はまじめに勉強している彼だが、この日ばかりは早めに自室のベッドに潜り込み、ゆっくりと眠り込むことにした。…

不快になる方が多いテーマだと思いますのでお気を付けください。

人は見たいものしか見ようとしない。この残酷な現実も、人は生きなければならないのか――