「生き物 命」を含む小説

命の誕生から、その終わりまで。長く短いその生涯と、混ざり合う他の生き物との物語。

海の向うの新大陸の開拓に全世界が夢中になっていた頃、 新大陸での競争に出遅れた北の国ノスアルク王国である島が発見された。 そこは、おとぎ話の生き物だったドラゴンや魔法の力が実在す…

　数十年前からこの国を蝕む感染症。 髪が白く生え変わり、治療法のないこの病気を、人々は『泡雪病』と呼んで恐れた。 　泡雪病に感染した患者は、死ぬ間際に暴れ近くの生き物を感染させよ…

生まれつきの無痛症により、 命の価値に鈍感なまま小動物虐待に耽る少女――芦屋美里奈。 美里奈の兄であり、 残酷な遊戯に耽る妹を庇護する少年――芦屋良一。 死の魅力に惹かれ、 生き…

『死』とはどんなものか。 この質問の答えの大半が『危険なもの』と返ってくる世界。 危険だからと日々ひっそりと消えるしかない幻獣の命を拾い上げ 弔うことを生業とする2人がいた。 自…

　再連載を始めました。 　その昔、創造主の女神が命を分け与えて生み出したと言われる様々な霊獣達。旅をしながらその霊獣達と触れ合い、絆を結んで灯(ともしび)をランプに集めるマナと…

ありがとう。 本当に。 ありがとう。

彼女は、折り紙が好きだった。 その細い指で、器用に折り目をつけて、小さな小さな、生き物に命を吹き込む。 そんな彼女が僕に、 もう折れない、と言ったのだ。

陽の当たらない屋根裏部屋に、ひっそりと佇む想い出の小箱たち。 その蓋をそっとあけてみる。 現代ファンタジーを書く手をとめて、ちょっと寄り道してみるよ。 今はそんな時間が必要な気…

取り柄と呼べるものは体力のみ。 そんな俺に守れるものはあるのか。

＜あらすじ＞ 剣術や魔法が存在し、多くの生き物が生きる世界”レジェンディラス”。”世界が自分達を創った”という考えを持って、人々は暮らす。 主人公である剣士アレンは、そんな世界で…

銀ぎつねのギンと、きつね狩りを生業とする父を持つ少女。 お互いの生涯の中でたった２度、その瞳を交わす瞬間がやってくる。

　黒くて太くて長い生き物、エホウマキ。日本に生息するこの固有種の命は、我々にとってどれほどの価値なのだろう。今日はその残酷な現実に迫ります。

人里離れ。遠い山間の渓谷に位置する集落〝暮雲村〟（ぼうんむら） そこに住む祖母の家へ。母と二人で泊まり行くことになった幸一は、幸か不幸か。数奇にも神に魅入られ、見ず知らず…

阪神・淡路大震災から２１年目。その追悼童話です。 全編、ねこ目線。 地震描写・生き物の死の描写があります。 ２２年前、あの震災でなくなった多くのかたと、 ２４年生きてくれたわた…

佳苗さんは、生き物が大好きだ。 だからこそ、悲しいこともたくさんあった。 僕と佳苗さんの家で起こった物語。

文字には霊が宿る。物があるからそれに対応して言葉があるのではない。言葉があるから物に命が宿るのだ。その言葉に宿る霊を形にしたのが、文字だ。 その文字が持つ力を操れる不思議な少女に…

死を待つだけだった病弱な少女、九地縄いぶき。病室で孤独に怯える彼女に神の奇跡が差し伸べられる。 しかし、その奇跡を与えてくれた神は邪悪な存在だった。 そんな彼女の前に現れたのは『…