概要
いきものをころすのは、こんなにもたのしい。
生まれつきの無痛症により、
命の価値に鈍感なまま小動物虐待に耽る少女――芦屋美里奈。
美里奈の兄であり、
残酷な遊戯に耽る妹を庇護する少年――芦屋良一。
死の魅力に惹かれ、
生き物が無残に死ぬ絵を描き続ける少女――黒森綾乃。
綾乃に美里奈の動物虐待癖を知られたことから、
兄妹は綾乃の残虐画製作に協力することになる。
殺した生き物を、彼女の作品のモデルにすることで……
『命の価値』を世界に刻み付ける、痛みと喪失の青春残虐譚。
命の価値に鈍感なまま小動物虐待に耽る少女――芦屋美里奈。
美里奈の兄であり、
残酷な遊戯に耽る妹を庇護する少年――芦屋良一。
死の魅力に惹かれ、
生き物が無残に死ぬ絵を描き続ける少女――黒森綾乃。
綾乃に美里奈の動物虐待癖を知られたことから、
兄妹は綾乃の残虐画製作に協力することになる。
殺した生き物を、彼女の作品のモデルにすることで……
『命の価値』を世界に刻み付ける、痛みと喪失の青春残虐譚。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!死の遊戯に興じる妹。生贄の血は少女を穢すことはなく……
なんとも凄惨なシーンで始まるこのお話。子供の頃は平気で残酷なことができたよなあ……と昔を思い出しながら読みました。
あらすじにもあるように、この作品には命の価値を問う場面が出てきます。
しかしむしろ作中には無意味な死が溢れている。妹・美里奈に拷問される生き物たちは哀れですが、彼らを殺すことで美里奈が得るものは何もない。楽しんで見える様は無垢な子供のそれであり、歪な性癖というわけではない。痛みを感じないということは、痛みをもたらす者との間に何も生まないということであり、逆もまた同じです。だから美里奈の世界には「快」しかない。
そんな美里奈もある少女と出会い少しずつ変化していきます。傷ひとつ…続きを読む