「恋愛話 恋愛」を含む小説

――或る男の重たい心の話―― 熱情は砂漠に似ている。 恵みの雫は瞬く間に熱砂に吸い込まれて、まるで夢幻のようだ。 乾いた空を見上げて雨を乞う、さながら彼は仙人掌の…

雨の公園で出会った就活生と、泣きはらした女。 雨を待ち望んだ二人。 なんてことのない、感情の芽生え。 そのすべてに、前触れはなかった。 けれど、それは。

卒業式に、先輩に告白する。 そう決めていたのに。 タイミングが悪くて告白ができない。 チャンスがあっても、僕は――。 季節物短編シリーズ。 続き物ではありませんの…

対照的な双子…。 緑と優衣。 優衣は、過去の恋愛を引きずっていて男には何も求めていない。 緑は、すぐに恋して振られても愛を信じて男に夢を抱いている。

この季節になると彼女のことを思い出す。この木と同じ名前をした彼女のことを。この花のように満開の笑顔をした彼女を。そして、この花びらのように散ってしまった彼女を。 初めて書いた短…

雨の日だけに会える君。 君は一体誰なんだろう。 この幸せな日々が続けばいい。

百人一首　第六十三首の歌と、詠み手である左京大夫道雅（藤原道雅）の悪役っぷりからつけられた「悪三位」「世上荒三位」という呼び名からイメージした恋の物語。 ※歌の意味はほぼ変えてい…

寝る前にちょこっと読める短編集をめざしました。 季節やイベントごとに、なにか思いついたら更新します。 ルールとしては、場所とイベントを組み合わせて考えていきます。 ジャンルは基本…

私はもうすぐ死んでしまいます。ですからこの世の思い出に、せめてもう一度だけ、あなたにお会いしたい…… この作品は知覧で拝見した手紙や、特攻に関わった故郷・姪浜の古老から話を聞い…

世間から何を想われようと私は彼を女の子として認め親友でいるはずだった。 けれどいつのまにか気付いてしまった恋心。 ただしその思いは女の子としての彼を好きになったのではなくあくまで…

「キラキラ思いでマーブルチョコレート」のanother storyです 「キラキラ～」の彼女と「マイペースな君」の彼 脇役たちが主役のお話を楽しんでください 　

図書室で昼食をとっていた委員長の晴樹は、後から来た先代委員長の通子に中身のないラブレターの話を聞かされる。いたずらだと一蹴する晴樹に対し、なぜか食い下がる通子。

ユーザー企画の告知は「創作論・評論」に上げていいの？　と運営に問い合わせてたのですが、さっそくOKの返事をもらいました というわけで、ユーザー企画が公式にサポートされたので、再…

ありきたりな2年1組の恋愛話

@kuronekoyaさんの『駅』の続きを書かせていただきました。 (2016/11/09追記) もうお気付きの方がいらっしゃるので…ご報告(*^^*) この作品は『たつ街』…

@kuronekoyaさんの大喜利企画に参加しました。 元ネタ→『駅』 https://kakuyomu.jp/works/1177354054881988106 こちらのス…

先日地下鉄で、こんな感じで老夫婦に席を譲りました せっかく座れたのに、すぐ席を譲ってしまった男性（私のことだ）を隣の女性はどう思ったろう？　という自意識過剰な短篇を書いてみたの…

「男はみんな狼だ」そう父から教わった娘が熊のような別種のケダモノにチョコをあげるために真冬の秋田で待ち続けるお話。

12才からたった一人で生きてきた、風俗美少女るるか。 お店では「魔少女るるか」と呼ばれる小悪魔るるかが、日々の出来事を綴っていたブログ。 それに付くコメントに真剣に返信していた…

「光、俺を君の隣に居させて下さい」 　頭を下げた。 　手を差し出した。 　答えを聞く覚悟は出来ているけれど、やっぱり少し怖かったから。 　俺は光の返答をじっと待つ。 　最早俺…