偶然、昔に付き合っていた人を見かけるという処から物語は始まります。オーソドックスな恋愛物語ですが、お互いの視点でストーリーを追う楽しさがありました。社会人で中堅社員になりかけている主人公。過去の恋愛が現在の状況と合わさった書き方が魅力的です。今ある自分は過去の自分があるから。そう自然と思わせる作風の中に偶発的要素が盛り込まれ、サクっと読めてしまうお話でした。スピンオフですが、初めて本作を読んでも十分楽しめる作品です。もちろん、過去の作品「たった今も恋してます。」「たった一度の愛でした。」を読んでいた方が楽しさは倍増します♪
節ごとに主格を変えて、徐々に間合いを詰めていくストーリー展開が、お上手ですね。「たつ今」と違い、本作品では登場人物が少ないので、乗物酔いを起こしませんでした。店でバッタリとしないところが粋でした。
色んな形があるけど、やっぱり甘酸っぱくていいなと思いました。新たな出会いも素敵だけど、再会って縁がないとできないものだから。再会にトキメキやすい私には、とても優しくて穏やかな気持ちで読み進められました(*´∀`*)
あの駅シリーズの長編小説。すれ違い、そして若さゆえに些細なことで別れてしまった二人が、偶然再会したところから始まる、大人の、だけどキュンキュンしちゃうラブストーリー。徐々に再び心を寄せ合っていく、その過程が双方の視点からとても自然に描かれていて、いつの間にか深く感情移入していました。ラストがまた凄く良い!読み終わった後の何とも言えない心地好さ。こんな素敵な恋したこともないけど、何だか無駄に電車に乗りたくなった私なのでした。
あの「駅」 シリーズの設定なら、長編もありうると思っていました。待っていました!って感じです。 細かな 描写によって、各々の背景が 詳細になっていきどうしてそうなったのか、これから どうなっていくのかとても 興味をそそられる作品です。 続きが早く読みたいです! スピンオフ?! と思いつつ、無視して 読み始めましたが、やはり 本編を読まないと、イケナイなっと思いました。そちらへ行ってから また、戻ってきます。
『駅』シリーズの一作品。電車に偶然乗り合わせた元恋人同士がお互い声をかけられないまま再び離れてしまう。そのもどかしさを男女の視点から描いた胸キュンストーリーです。この作品だけでももちろん楽しめるのですが、強くおすすめしたいのは作者様の別作品『ただ、いつも、この街で。』を読んでから、こちらを楽しむことです。モブとして出てくる人物やお話の舞台となる場所も、「あれはきっとあの二人だ!」とか「このお店知ってる!」などと楽しめること請け合い♪様々な人物が絡み合う『たつ街』の新たな登場人物として、二人を応援したい気持ちがより一層強まると思います。
いまはまだ、再会のための戸惑いの日々。だけど、実際に目が合ったら?この二人は、どんなカオをして、どんなコトバを交わすのだろう。……気になる。だって、とびきりリアルなすれ違い。この二人が交差する瞬間を見たい。そして、垂直になるのか平行になるのか見届けたい。皆さまも、そう思われませんか?
『駅』シリーズですね♡ いい感じです。交互に描かれる二人の視点。お互いに知らない心情。 心理描写がとてもうまくて、彼らの気持ちに寄り添ってしまいます。 続きがとても気になる作品です。 え? スピンオフですって? 元の作品も読んでみたくなりました。
私がぽんっと差し出した風景が、ほんとうにありそうな関係のふたりになって、色鮮やかに見せてもらいましたありがとうございます!王子様ズのいる職場、クリームパンの美味しいパン屋、代替わりした洋食屋、そして本屋…舞台もなんだか…(^_^)そしてもう一度出会ったふたりは離れて過ごした年月分、大人になったようで、きっと…
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