最初は、書籍化という言葉に連れられて読んでみようと、ボタンをタップしたのですが、なんと想像以上に沼でした。
自分自身が書きたくても書けない、憧れのご令嬢が、こんな風に存在するとは……。アマリアの優しくて賢く、ほんのりと乙女のあどけなさが残る、あの文章。心なしか、自分自身がこの作品に惚れてしまいました。
本当にこの作品はいい意味で狡い!彼女自身が変わっていくのもそうですが、家族や元婚約とのいざこざも、テンポ良く、これでもかというくらい爽快に物語の結末に向かっていくのですから、読んでいて楽しい!
もちろん、アマリアだけでなく周囲の登場人物の描写にも、この作品の素晴らしさが詰まっています。もう、てんこ盛りです。
それを代表して御相手のイルヴィス!もう、何というか、もう、ね!?
自分の語彙力の浅さが目に見えて辛いくらいです。
でも、しかし自分がどう書いたって、そうそううまく伝わらないので、早速閉めさせていただきます。
最後に、アマリアとイルヴィスの幸せを願って。また、この作品が多くの人にこれからも愛される事を願って。
伯爵令嬢のアマリアは、婚約者のウィリアムを妹オリビアに寝取られてしまう。傷付き、パーティーで黄昏るアマリアに訪れる転機とは……。
傲慢で我儘な妹、自分勝手な婚約者、世間体ばかりでアマリアの気持ちも考えない両親。劣悪な人と環境に囲まれたアマリア。
ですが、どん底であればあるほど、そこから一気に逆転する反動は楽しいものです。作品のタイトルから大体のことは予想できるかもしれませんが、気弱なアマリアが吹っ切れていく過程、心境の変化、大胆な作戦。これらが丁寧に描写されていて、この楽しさは読んでみないと分かりません。
現在、三章まで公開されていますが、アマリアの攻勢はまだまだここから!今後どんな展開が待っているのだろうと色々想像してしまいニヤリとしてしまいます。
是非ご一読をオススメします!