雨のドロップ

作者 しめさば

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44人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

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素敵な物語でした!

雨が降ってもいいかな? と思える展開が見事でした。
また、情緒というか、風情があるというのでしょか。
いい雰囲気です。

女子の瞳の表現が好きです。
男子のセリフが好きです。

この後、二人の関係がどうなっていくのか気になる最後でした。

幸せになってほしいですね!
あのおじさんの言いなりにうまくいくようになったら、それはそれでイラつきそうですが(笑)

★★★ Excellent!!!

――

一言でいうなら、上手い。
文章力、構成力、表現力。
いずれもプロ作家の作品と比べても見劣りしないレベルです。

現実にありそうで、でもどこか「そんなことってあるか?」みたいな、絶妙なドラマチックなストーリーは作者のしめさば さんの特筆すべき点でしょう。
実に楽しい素敵な作品でした。

★★★ Excellent!!!

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 圧迫面接を受けた主人公がむしゃくしゃした気分で公園にいると、明らかに泣き顔の女性が現れ、会話します。

「彼女の苦悩が僕には分からないように、彼女にも僕の怒りは伝わらなかったのだと思う。当然だ」
 ですよね。と思いました。そんなに簡単に人の気持ちが理解できるはずがないのです。ここにとてもリアリティを感じました。

 だからこそ「知らないおじさんなのに」というフレーズにも、とても共感しました。
 自分の人生にそれ以上関わることのないであろう人に腹を立てても仕方ない。
 私ごとですが、「知らない人」にちょうど腹を立てていたわたしも、彼女達のやりとりにすくわれた気がします。

 振りだした雨と、恋の味のアメが二人のこれからの幸せの始まりであることを期待できる、心温まる物語です。

★★★ Excellent!!!

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ネタバレを含みます。閲覧には、ご注意下さい。

出逢いは時に運命的で、運に恵まれて展開することがある。偶然見た小説から心の動きが始まることがある。なんでもありだ。僕は、相手の運を生かそうとしてしまうところもありますが、パッと芸術的に物事は起こるものでもあるでしょう。

★★★ Excellent!!!

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公園でネクタイもジャケットも脱ぎ捨てて、
投げやりになっている主人公と目尻をびしょびしょに濡らした泣き顔の女性。
二人が待ちわびる雨とあますぎるドロップの味。
ラストに穏やかな温かみを感じる素敵な物語でした。




タイトルの「雨=飴」「ドロップ=飴=雫(涙/雨)」の掛け言葉にもセンスを感じました!

★★★ Excellent!!!

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雨は、ただそれだけの天気だと言うだけでドラマを生みます。

冗長な会話シーンでも、背後で大雨が降っていれば時間の長さを音でもって演出させられる。
不意に沈黙が生まれたら、雨音がそれを繋ぎ、そしてその単調な音が次の一言へと視聴者を惹き込んでいく。

僕も雨は大嫌いだけれど、雨と雪とには、不思議な魅力があります。

瑞々しい、淡い水色がかった情景を思い浮かべながら、「あーこういうムカつく面接官に一度だけ会ったな」って苦笑いしました。

本人は親切心で言っているんだろうけれど、こちらとしては「不採用ならさっさと帰らせてくれ」と言いたかった。
早く帰ってネトゲしたいんだよ。第一志望でも無い限りはそう思ってしまうものです。

ただ、「恋をしたらいい」というのは、半分くらい的を射ていると思う。
二十歳くらいまでそれを信じていなかったけれど、恋ってマジで人を変えますもんね。

オーソドックスなボーイミーツガールですが、溢れるみずみずしさで全く飽きさせない。
『言の葉の庭』を思い出しました。

レビュータイトルはDREAMS COME TRUE『朝がまた来る』からの引用です。
壊れて泣いたって、願いは届かない。今はただ、駅まで流されるだけの日々。こちらは救いのない唄ですが、不思議と読みながら頭の中で流れました。
あとはEGOISTの『雨、キミを連れて』とか。

どうかこの二人が、『Daydream Believer』の似合う晴れやかな未来を共に歩めるように、と願うばかりです。

こうした若者達の青春が愛されるのは。
いつの時代も、若さ故の苦悩や悲しみこそが、最も尊く輝かしい光景に見えるからなのでしょうね。

★★★ Excellent!!!

――

小気味のいいテンポの中、リアリティのある空気が駆け抜けます。
ああ、この人いそうだな。私が知らないだけで、きっと曲がり角にいそうな身近な人物。

悔しい想いも、切ない想いも、きっと雨が流してくれる。

短い中に、甘さがギュッとつまった美味しい飴玉。いかがです?

★★★ Excellent!!!

――

雨が降ってほしいと願う二人の男女が、偶然出会う一コマを切り取った、とても素敵な恋の始まり。

生きていると、理不尽なこと、ままならないこと、こういうのが前触れもなく襲い来ることが多々ある。
でもそれは、実は恋も同じ。
そう思ったら、何だか少しだけわくわくして元気が出るかもしれない。

女の子が凄く可愛くて、二人の間に流れる、初対面とは思えないほんわかした空気が心地好いです。

“甘酸っぱい”じゃなくて“甘ったるい”

もしかしたらこれが、二人のこの先に訪れる未来なのかな。

★★★ Excellent!!!

――

それぞれの理由で心の傷ついた男女が出会うお話です。

甘ったるい飴が口の中でじわじわと溶けていくように、彼の固くなってしまった心も彼女の笑顔で溶かされていく。
奇跡のような雨は、二人の出会いを繋ぐために誰かがかけた本当の魔法なのかもしれませんね(´∀`*)

ほっこりとした読後感の素敵な短編、ありがとうございました。

★★★ Excellent!!!

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僕と彼女。
互いに違った理由で雨を待つ。

その出会いは偶然だったかもしれない。
でも、どんぴしゃのタイミングでやってきた。

しょうもないことに悩んでいないで、笑い飛ばしてしまえばいい。そうすれば目の前に芽生えたもっと大切な何かが見えてくる。そんな風に思いました。

★★★ Excellent!!!

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 主人公が抱えるやり場のない腹立たしさ。
 ヒロインがたたえる「雨」の理由。
 この二人の間に雨が降ってくれればいいのに、と思わずにはいられない。雨が天と地をつなぐように、二人をつないでくれたら、と思う。
 そして主人公が知る「あめ」はきっと……。
 短いながらも伏線がちゃんとあって、言葉遊びときちんとした骨組みのおかげですっきり読むことができました。
 ラストの綺麗な収まり方が好きです。