雨なら降られたい。晴れなら焼かれたい。

雨は、ただそれだけの天気だと言うだけでドラマを生みます。

冗長な会話シーンでも、背後で大雨が降っていれば時間の長さを音でもって演出させられる。
不意に沈黙が生まれたら、雨音がそれを繋ぎ、そしてその単調な音が次の一言へと視聴者を惹き込んでいく。

僕も雨は大嫌いだけれど、雨と雪とには、不思議な魅力があります。

瑞々しい、淡い水色がかった情景を思い浮かべながら、「あーこういうムカつく面接官に一度だけ会ったな」って苦笑いしました。

本人は親切心で言っているんだろうけれど、こちらとしては「不採用ならさっさと帰らせてくれ」と言いたかった。
早く帰ってネトゲしたいんだよ。第一志望でも無い限りはそう思ってしまうものです。

ただ、「恋をしたらいい」というのは、半分くらい的を射ていると思う。
二十歳くらいまでそれを信じていなかったけれど、恋ってマジで人を変えますもんね。

オーソドックスなボーイミーツガールですが、溢れるみずみずしさで全く飽きさせない。
『言の葉の庭』を思い出しました。

レビュータイトルはDREAMS COME TRUE『朝がまた来る』からの引用です。
壊れて泣いたって、願いは届かない。今はただ、駅まで流されるだけの日々。こちらは救いのない唄ですが、不思議と読みながら頭の中で流れました。
あとはEGOISTの『雨、キミを連れて』とか。

どうかこの二人が、『Daydream Believer』の似合う晴れやかな未来を共に歩めるように、と願うばかりです。

こうした若者達の青春が愛されるのは。
いつの時代も、若さ故の苦悩や悲しみこそが、最も尊く輝かしい光景に見えるからなのでしょうね。

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