「恋の話」を含む小説

素敵な男の子がいる。 でも、声なんかかけられない。 何とかして彼に関心を持ってもらえないか? そうだ!　遺伝子組換えで菌を作ろう! 恋愛菌を。

ワタシねッ、ケッコンするのッ——。 　一週間前、マリコは僕にそう言って、ケラケラ笑ったんだ。 拙作：【恋文】「京都に恋して、京都で恋して」——【芒種】 https://k…

木ノ下　絢。 大人しいけれど、大体クラスの中心にいる。 ふわふわのウェーブがかかった髪の毛は少し色素が薄い。 タレ目で優しげな表情が印象的。 声は小さいけれど、頑張って大きな声を…

中学校の卒業式を明日に控えた私、芹。霧で包まれた街を歩く私の隣には幼馴染の辰喜の姿がある。だけど彼は卒業と同時にこの街を去ってしまう。辰喜は私の事を、そして私は辰吉の事をどう思っ…

ある高校で片思いをしていた女の子が、男の子を好きですというメッセージを伝えるためにお弁当を作る事を始めた。

片倉あずさは５年交際している、相田浩太と同棲している。 家事を毎日してくれて、仕事で忙しいあずさにとってありがたい存在。 が、現在はニートでいる。 別に気にしていなかったあずさだ…

図書委員の美祢子には気になる人がいる。 図書室の常連で、一つ年上の先輩。 彼には恋人がいるようだと知り、ずっと気持ちを胸に秘めてきた。 ある日の放課後、閉館間際の閲覧席で、先輩…

純白の翼を持つ有翼種族は人間から「幸運を運ぶ天使」と呼ばれる。 そんな有翼種族の中で、何故かシフレは灰色の翼を持って生まれた。 シフレは飛べない落ちこぼれだった。 だからこそ、地…

新開君には好きな子がいる。私はその子と共通点が多いから、と言われ、彼の相談を聞くようになったんだけど。……共通点、本当に多すぎない？ ――それなら私を好きになってくれても、いいじ…

リーティア・クノーには好きなひとがいる。とっても優しくて、とっても可愛くて、そして、とっても臆病なひとだ。 『異形』と呼ばれる存在である男と、彼のことが大好きな女の子の話。

夜桜の下で、思いがけず恋人になった高校生の私とテツ。 泰然として不敵な彼は、私にとって強烈な憧れで、圧倒的な存在だった。 けれど、無敵のテツは消えてしまう。 人を惹きつけ惑わす春…

あの夏の日、俺は咲に告白した。それから六年、就職によって遠距離恋愛となり、二人の関係は徐々に変わっていったのだった

天文部所属の青年は、寂しい冬空の下、学校の屋上で一人コーヒーカップを傾ける。 ――月を、睨みながら。 脳裏に浮かぶのは、今は遠くへ行った一人の女子部員の姿。彼女は彼にとある呪…

彼女は今日も山道を辿る。大きな身体と鋭い牙、そして立派な翼を持つ……愛しい彼に会うために。竜と人間が共に暮らす村での、彼女の小さな決意。

大学進学に伴ってバイトを辞めてしまう秋元あかりは、自分の教育係だった七つ上の先輩、菅原に片想いしている。菅原は菅原で、自分よりも年下の秋元をめんどくさがりつつも小動物のようにかわ…

あなたの瞹（あい）は私の全て――。貴族のシドと彼に買われた奴隷のオウル。夫婦となった二人の間にある愛は普通のそれとは違う。それでも、お互いを想う気持ちはいつしか本当の愛になる。

　結婚を意識してた彼に、突然フラれちゃった。 　悔しいから散財してやれ。 　琉衣（るい）はネットで見つけた「レンタルボディガード」に興味を持って、サイトを開いた。 　きまぐれ…

　人生、なにもかもうまく運ぶ俺に失敗はない。 　惚れた女だって、策略ひとつで俺のものだ。 　青年実業家、浜村は幼馴染の女性との婚約報告会を開いた。 　しかし婚約者の様子が、少…

- Raindrops sometimes look like teardrops. - 雨の滴は時折、涙の雫のようにみえます。 雨の日に彼の家を飛び出した露花（ロカ） 行先は…

ある夏の日の夕刻。幼馴染の千鶴は太陽を消した。 以来、大学生の私は常夜と化した世界を漫然と享受していた。が、突如現れた千鶴は、私を神社へと連れ去ってしまった。彼女は逃げると言う。…