「二歳」を含む小説

　私は君の二歳上。十二歳と十歳のとき、お向かいさんになりました。それからずっと何年も、私は君を見つめてきたよ。 　――そんなある日、君の彼女・宮原亜美が私の前に現れて、何年も続い…

――おめでとう!! そして残念!! 君はディアス軍の戦士に選ばれました!! 全国から選ばれた十二歳から二十歳の戦士達。異界の派閥、ディアス軍対ルアス軍の駒として。 主人公…

二一五七年、人々の生活の大半はメタバースに移行していた。第三世代神経接続規格オムニスケープのもと現実と何ら変わらない世界がネットワーク上に構築されている。 だが一方、システム障害…

魔法使いの住まう島国シルクレア。伯爵家の末娘シャノンは十二歳のある夜、大陸からやってきた人さらいに売り飛ばされそうになるところを、見知らぬ少年に救われる。名前も知らない少年との再…

十七歳、顔も知らない大人に会いに行った。その人はココア一杯を飲むあいだだけ話をきいてくれて、はたちになってもまた会いたかったらおいで、と言った。 二十歳、わたしはその人にたどりつ…

【深川夏眠氏の自主企画「香り（匂い）が主要モチーフの掌短編」への応募作品です】 郁美は彼氏と別れたかったが、その匂いが唯一無二であることから別れを切り出すことが出来なかった。その…

赤井青春は十二歳の頃両親を殺し親殺しとなった。 それから4年の月日が経った。しかし、親殺しという汚名は消えず学校では苛められる毎日。そんな、ある日瀬戸内海と言う少年と出会う。 瀬…

ぼくはヒナちゃんのお兄ちゃんになったんだ。けれども、ヒナちゃんは、ワガママ（マガママ）ばかりで困っちゃう。お兄ちゃんだからね。今日だけはやってあげるよ。それ、昨日も言ったよね？ …

この物語はあくまでコメディーです。 時代背景や社会通説など その殆どが創作である事を御了承の上 お付き合い下さいましたら幸いです。 時は今からそう遠くないが近くも無い昔。 都か…

主人公は高校一年生の少女・天辺美園。 彼女の通う学校は「慈円多学園」。学校のモットーは「女子たるもの、野獣であれ！」 全女性の地位向上と生活安定のため、日夜「肉食系女子」を育成…

十二歳のシャオゴウは客の少女に飴を売る。だが少女は無一文だった。 怒ったシャオゴウに少女は簪を差し出す。「これじゃだめ？」 気まずく別れる日があっても少女は飴を買いにやって来る…

「記憶の宝石館」。 　門田町、立石地区、まるめろ商店街の隅っこに恥ずかしそうにたつその店に一人の少女がやって来る。 　失恋相手の名前を思い出したい彼女を出迎えたのは……見た目は…

――狂愛に翻弄されるわたしは…… 愛を欲する…… 淑女……。 ＊＊＊＊＊ 【主な登場人物】 西本真《にしもとしん》 三十歳、高校卒業後家電量販店で働いていたが退職し、…

祖父のおかげで、優秀に育ち、十七歳になった頃には、落ち着いた男になっていた。 そんな時代もあっというまに、過ぎて、気づいたときには、海外の大学を一つ卒業しており、新しい道を知る為…

三十二歳、離婚歴あり、退職済み。 そんな菫は、ある日、父が亡くなったと連絡を受けた。 十年間まともに連絡を取っていなかった父は、母とは別の女を作り子供までいるらしい。 父が死亡…

2011年10月。妻がアラフォーにもならないうちにこの世を去った。ガンだった。結局、何もしてあげられずに逝かせてしまったことを、僕は今でも悔やんでる。だからこそ、この子は、美智果…

《あらすじ》 　西の賢者が死んだ。 　そのニュースは魔術世界に身を置く者達に瞬く間に広まった、とある賢者の不可解な遺言と共に。 　近い内に私は殺される。 　そして、賢者の石を奪…

数年に一度不思議なものを見た。 子供の頃は毎年見ていたのに。 じいちゃんが死んでから、一度も見ていない。世界が静かになってしまった。 そんな僕の周りを、二十歳になる少し前か…

十二歳になった少年、イリーカは三年前に失った師匠のために復讐すると誓った。純粋な心を保てるまま白魔道士として一心に強くなろうと修行した彼は旅で、人々と出会い別れ、癒し癒され……成…

　今年三十二歳にある瀬田啓一朗は、蕎麦処「結家（むすびや）」の雇われ店長だ。 　祇園のはずれの夜鳴きそばには、今日も悲喜こもごも「何か」を抱えた客がやってくる……。 　カウンタ…