概要
美少女のピンチで飴売りの少年は成長する?北宋時代のほのぼの庶民物語
十二歳のシャオゴウは客の少女に飴を売る。だが少女は無一文だった。
怒ったシャオゴウに少女は簪を差し出す。「これじゃだめ?」
気まずく別れる日があっても少女は飴を買いにやって来る。
ある日、シャオゴウの目の前で少女が泥棒の疑いをかけられた。
その子は泥棒じゃないと言ってあげたいけれど、シャオゴウは迷う。少女を泥棒だと疑っている相手は、けっして逆らってはいけない、この街の有力者だったからだ。
(シャオゴウの飴)
※「シャオゴウの飴」「ランランの簪」の短編二本立てです。
母に疎まれ、姉に意地悪をされる毎日。
その理由を知ったとき、ランランはある決意をする。
(ランランの簪)
怒ったシャオゴウに少女は簪を差し出す。「これじゃだめ?」
気まずく別れる日があっても少女は飴を買いにやって来る。
ある日、シャオゴウの目の前で少女が泥棒の疑いをかけられた。
その子は泥棒じゃないと言ってあげたいけれど、シャオゴウは迷う。少女を泥棒だと疑っている相手は、けっして逆らってはいけない、この街の有力者だったからだ。
(シャオゴウの飴)
※「シャオゴウの飴」「ランランの簪」の短編二本立てです。
母に疎まれ、姉に意地悪をされる毎日。
その理由を知ったとき、ランランはある決意をする。
(ランランの簪)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!なんだろう。大人も楽しめる中学生向け課題図書ってな感じ?
別に中国でなくても構わない。時代を隔てた昔である必然性もない。極言すれば、舞台を現代日本に定めてもおかしくない。さすがに飴売りの少年は見ないか。でも、それだけ普遍性のある物語だ。
影のあるハッピーエンド、光のあるアンハッピーが好きなんだそうな、作者は。
この作品を読むと、言い得て妙だなと思う。確かにそんな感じの作品である。
先達のレビューを読むと「読み直した」みたいなコメントが多発している。その気持ちも分かる。
収まりが良いのか悪いのか、何だか釈然としないけれど、気持ちの洗われるような微かに爽やかな読了感を味わえる。
私のレビューを読んでもサッパリ分からないだろう。シンプルな物語なので、逡巡…続きを読む - ★★★ Excellent!!!少年と少女のほのぼのが可愛い物語。そして、ギュッと詰まった成長物語。
飴売りの少年と、不思議な美少女の物語。
北宋時代の繁華街の賑わいを背景に、少年と少女が出会い、物語が始まります。
ですが、時にシビアで、時に明るく美しい日常の風景を描きながら、物語が語り掛けているのは、もっと別のこと。
北宋時代の少年と少女の日常の物語を読んだはずなのに、ほんのり暗い影を帯びた長編を同時に読んだような、不思議な読後感を味わいます。
日常を描くことに徹しながら、どのキャラクターもそれぞれ血が通った個人で、それぞれが抱える悩みまでをもひそかに描ききっているからです。すごい。
そして、読み終わった後は、必ず第1話から読み返したくなるはずです。
戸惑いながらも一歩を踏み出していく少…続きを読む