なんだろう。大人も楽しめる中学生向け課題図書ってな感じ?

別に中国でなくても構わない。時代を隔てた昔である必然性もない。極言すれば、舞台を現代日本に定めてもおかしくない。さすがに飴売りの少年は見ないか。でも、それだけ普遍性のある物語だ。
影のあるハッピーエンド、光のあるアンハッピーが好きなんだそうな、作者は。
この作品を読むと、言い得て妙だなと思う。確かにそんな感じの作品である。
先達のレビューを読むと「読み直した」みたいなコメントが多発している。その気持ちも分かる。
収まりが良いのか悪いのか、何だか釈然としないけれど、気持ちの洗われるような微かに爽やかな読了感を味わえる。
私のレビューを読んでもサッパリ分からないだろう。シンプルな物語なので、逡巡するくらいなら一読してみよう。

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