ランランとシャオゴウ

作者 晴見 紘衣

20

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★★★ Excellent!!!

大通りで飴売りをする少年、シャオゴウ。
貧しい商家の子だが、小さな家は温かい。

都から左遷された重臣の令嬢、ランラン。
母と姉が彼女に冷たく当たるのは、なぜ?

シャオゴウとランランはたまたま出会い、
言葉を交わし、心をすれ違わせ、そして。

宋代の一城市を舞台にした、小さな物語。
そっと心を交わした二人の未來に幸あれ。

★★★ Excellent!!!

飴売りの少年と、不思議な美少女の物語。
北宋時代の繁華街の賑わいを背景に、少年と少女が出会い、物語が始まります。
ですが、時にシビアで、時に明るく美しい日常の風景を描きながら、物語が語り掛けているのは、もっと別のこと。
北宋時代の少年と少女の日常の物語を読んだはずなのに、ほんのり暗い影を帯びた長編を同時に読んだような、不思議な読後感を味わいます。
日常を描くことに徹しながら、どのキャラクターもそれぞれ血が通った個人で、それぞれが抱える悩みまでをもひそかに描ききっているからです。すごい。
そして、読み終わった後は、必ず第1話から読み返したくなるはずです。

戸惑いながらも一歩を踏み出していく少女と少年が可愛いくて、読んでいる間はいつのまにか物語の中に私も連れていってもらって、人混みに紛れて、または茂みの陰から、二人を応援していました。
面白いです!

★★★ Excellent!!!

飴売りの少年と謎の美少女の出会いで物語は始まります。
二人の主人公だけでなく、それぞれの家族や他の登場人物も生き生きと魅力的に描かれています。
小道具の使い方からストーリー全体の構成や工夫、まとめ方も上手だと思いました。
最後まで読んだら、もう一度読み返したくなるんじゃないでしょうか。
作品の隅々にまで作者の神経が行き届いていると感じることができる、充実度の高い世界を気持ちよく味わえると思います。