無邪気な少女の異世界冒険記
敷島楓
00章 始まり……
~プロローグ~
五歳の頃に、お母さんとお父さんが海外出張から戻るという連絡が来る事をまっていたが、一向にかかってこない。
「いつ連絡がくるのかな?」
そんな気持ちで、祖母と一緒に掘りコタツ入って、連絡をまっている。その時夕方のテレビから緊急速報のテロップが表示される。
その放送には、A二百三十五便内でテロリスト武装しており事件が発生してると言う情報が流れる。その為、巻き込まれており、到着が困難で降りる事すらできないと言う報道がされる。すると少し時間が経って状況が変わり近くの島に、着陸する予定だったが、テロリストが持っていた爆発物の被害が強く、機体に異常がみらる。そんな状況で飛行機の操縦がうまくいかないと連絡があってそのまま着陸が出来ない事が報道される。その直後に、真っ逆様に落ちて行く飛行機の映像が映しだされてそのまま激突して大爆発が映し出されたテレビ放送が流れる。
――それが最後の父と母の最期でもあった。
僕は、父親と母親が事故で亡くなった事で、祖父母の家に引き取られて育てられる。
僕が二歳の時に、父親と母親が、海外の出張に行く事になり、祖父母に預けられる事になりお世話になる。そして、まさかの事故で両親が亡くなるとは、思ってもみなかった。
そんな二人の愛情を受け取る時間は、少なくしてこの世を去ってしまう。本当の『愛』という時間がぼくにはないまま祖父母の家で過ごしていく……。
周りから幸せだったかと言われれば、幸せだったと言えるほどによくしてくれた祖父母だった。事故の後で、落ち込んでいた時も頑張る事ができた――。
それから、十五歳が過ぎた頃には、僕自身に、「武術、勉強、音楽」と言う才能まで開花されていた。
祖父のおかげで、優秀に育ち、十七歳になった頃には、落ち着いた男になっていた。
そんな時代もあっというまに、過ぎて、気づいたときには、海外の大学を一つ卒業しており、新しい道を知る為に、新たな大学の声をかけられ招待された為、一度海外へと向かう為に、飛行機に乗って旅立った――。
――向こうに到着して、荷物を整理していると携帯の電話のバイブが、ブルブルとポケットを揺らす。向こうの時間だと夜に近い時間のはずだが、電話に出ると祖父の暗い声が聴こえてくる。夕方頃から祖母の様子がおかしいと、気付くと崩れ落ちるように倒れていたと……。
――今、病院にいて、先生の話待ちと、電話ごしに、祖父の辛そうな声がきこえてくる。祖父の口から状態が芳しくないから着いた傍から悪いのだが、戻ってこれそうかという連絡を受けた。
祖父には、直ぐに帰国する事を伝えて、大学に急用で行けそうにない事を説明し、落ち着いたらまた来る事を電話にて伝える。
直ぐに戻る為の手続きをして、キャンセルまちにて、飛行機に乗った。
そして――、日本について、急いでタクシーに乗り継ぎ病院へと向かう……。
病院につくと祖父がいる病室へと急ぎ向い……病院の扉をノックして、開けると、少し元気になっている祖父の顔が見える。
祖母の近くにある脈拍機会には、リズムの良い数値が表示されて、落ち着いた顔がみえたのだった。
僕は、その場に、崩れる様に、床に座り込み……良かった――。
バタバタしていた事もあって、その後の事は、あまり覚えていない。
大丈夫だと見届けてから病院を出て、歩いて祖父の家に向かう途中だった……黒い猫が目の前を通り過ぎた。危ないと思っているが、最近の疲れがたまっていて、気のせいかと思っていたら? 後ろからクラクションが鳴る音に……。
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