【7/15締切】第4回ドラゴンノベルス小説コンテスト 応募受付を開始しました



第4回ドラゴンノベルス小説コンテストの応募受付を開始しました。

大賞は賞金30万円! 大賞受賞作品はドラゴンノベルスより書籍として出版される予定です。
また、大賞以外もすぐれた作品には書籍化のチャンスが待っています。

応募受付期間:2022年5月16日(月) 00:00 〜 2022年7月15日(金) 23:59
読者選考期間:2022年5月16日(月) 00:00 〜 2022年8月15日(月) 23:59

求めるのは、“新世代のファンタジー小説”です。ファンタジーの新世代を築くのは、あなたです。

【解決済み】予約投稿などカクヨムの一部が動作しない状態になっていました

昨日、5/11 15:53 頃から、予約投稿などカクヨムの一部が動作しない状態になっていました。
不具合の発生していた操作は以下の通りです。

  • 作品の予約投稿
  • 検索ページでの更新順・新作順の反映
  • アドスコア・広告表示PVの昨日数字の反映
  • ランキングの反映(現在は昨日と同じ状態になっています)

現在、動作は再開していますが、以下のような状況になっています。

予約投稿、検索ページでの更新順・新作順の反映は動作が再開しています。表示に遅延の発生などがないかは調査中です。

アドスコア・広告表示PVの反映、ランキングの反映などについては、1日1回カクヨム全体で実行しているもののため、その他の処理を含めて対応を検討しています。なおアドスコア・広告表示PVについて、少なくとも5/13には、表示漏れしていた分も含めて5/11, 5/12の数字を確実に反映いたします。

本件の原因は以下の通りです。

  • GW中から発生している障害への対応のため、5/11 15時頃サーバーのメンテナンスを行いました。そのメンテナンスの後処理の影響で予約投稿等を行うサーバーが動作しない状態になっていました。

GWから障害が続いている中、ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。

現在発生している障害への引き続きの対応と、今回の障害への再発防止を行ってまいります。今後の対応状況については、カクヨムからのお知らせもしくはカクヨム公式Twitterにてご案内させていただきます。

追記 17:55

  • 予約投稿・検索ページでの更新順・新作順に動作再開後の遅延は起きていませんでした
  • アドスコア・広告表示PVの昨日分について、表示反映処理を行いました
  • ランキングの反映を行いました

「第11回角川つばさ文庫小説賞」一般部門がカクヨムからも応募できます

KADOKAWAの児童向けレーベル「角川つばさ文庫」が主催する小説新人賞「第11回角川つばさ文庫小説賞」の一般部門応募要項が公開されました。

カクヨムからも応募でき、過去には第6回で田原答さんの『オバケがシツジの夏休み』、第8回で七海 まちさんの『サキヨミ!』(応募時タイトル:デスコレ!―運命は、変えられる―)がそれぞれ金賞を受賞しています。

  

角川つばさ文庫とは?
株式会社KADOKAWAが刊行する児童文庫レーベル。
2009年に創刊し、現在は児童文庫のレーベルで子どもたちから圧倒的な支持を得てシェアナンバーワンの位置づけにある。主な代表作品に「ぼくら」シリーズ、「怪盗レッド」シリーズ、「ジュニア空想科学読本」シリーズなど。
角川つばさ文庫小説賞では、「こわいもの係」シリーズ(第1回大賞)、「こちらパーティー編集部っ!」シリーズ(第2回大賞)、「いみちぇん!」シリーズ(第2回金賞)、「世界一クラブ」シリーズ(第5回金賞)、「四つ子ぐらし」シリーズ(第6回特別賞)などのヒット作が誕生、その他の受賞作もシリーズ化されている。

第11回角川つばさ文庫小説賞 一般部門

◆募集作品
角川つばさ文庫に収録するのにふさわしい、エンタテインメント作品。
9〜13歳の児童を読者と想定します。
子ども自身が選び、保護者が購入するレーベルです。学級文庫や、図書館などにも置かれています。
青春、冒険、ファンタジー、恋愛、学園、SF、ミステリー、ホラーなど、ジャンルは不問です。

◆選考委員

あいはらひろゆき氏
絵本作家。著書に『くまのがっこう』『がんばれ!ルルロロ』『クローバーフレンズ』など。


宗田理氏
作家。代表作は『ぼくらの七日間戦争』。「ぼくら」シリーズは角川つばさ文庫でも大人気。


本上まなみ氏
女優、タレントとして活躍するほか、エッセイや絵本などの著作も多数。

◆賞の種類
大賞: 正賞の盾ならびに副賞の50万円
金賞: 正賞の賞状ならびに副賞の30万円
銀賞: 正賞の賞状ならびに副賞の10万円

◆発表
2023年3月に、角川つばさ文庫ホームページにて発表予定。

◆応募資格
年齢・プロアマ不問。

◆カクヨムからの応募方法
1.応募方法
応募作品を、『カクヨム』の投稿画面より登録し、小説投稿ページにあるタグ欄に「第11回角川つばさ文庫小説賞」(※「11」は半角数字)のタグを入力することで応募完了となります。応募の時点で、応募者は本応募要項の全てに同意したものとみなされます。
※『カクヨム』から応募する場合は、『カクヨム』に会員登録していただく必要があります。
※応募方法に不備があった場合は選考の対象外となります。

2.作品形式等
応募受付期間の締切時点までに本文が5万字以上8万字以内であること。なお、長編、連作短編等小説の形式は不問と致します。作品には「完結」のチェックをつけてください。
※字数については、つばさ文庫の体裁(40字×28行)にしたときに、70~100ページになっていればOKです。

既にカクヨム上で公開されている作品についても、小説作成画面から応募することが可能です。

3.応募受付期間
2022年7月1日(金)12:00〜2022年8月31日(水)23:59
※2022年8月31日23:59の時点で「第11回角川つばさ文庫小説賞」のタグがついている作品のみ、選考対象となります。

4.応募の際の注意事項
応募作品を非公開・削除すると、当該作品は選考対象外となる場合がございます。
第11回角川つばさ文庫小説賞に応募される方は、カクヨムの会員情報に「性別」「生年月日」を入力してください。
※アカウント情報の「プロフィールを編集」から設定することができます。登録した性別・生年月日情報は一般には公開されません。

◆応募上の注意
・独立した作品であれば、1人で何作応募してもかまいません。
・同じ作品による他の文学賞への二重応募は認められません。
・応募作品はサイト等、ネット上で掲載している作品・同人誌等で発表済の作品も応募可能ですが、商業未発表作品に限ります。
・入選作の出版権、映像化権を含む二次的利用権(著作権法第27条及び第28条の権利を含む)は株式会社KADOKAWAに帰属します。
・ご提供いただきました個人情報は、選考および結果通知のために利用いたします。
・第三者の権利を侵害した作品(既存の作品を模倣する等)は無効となり、その場合の権利侵害に関わる問題はすべて応募者の責任となります。
※株式会社KADOKAWAの個人情報の取扱いにつきましては、弊社の「個人情報保護の方針」をご覧ください。
※選考に関するお問い合わせには、応じられません。



「第11回角川つばさ文庫小説賞」では、郵送、WEB投稿応募フォーム、または魔法のiらんどからの応募も受け付けています。
詳しい応募要項につきましては、角川つばさ文庫小説賞 公式ページをご確認ください。

応募開始は7月1日からとなっていますので、奮ってご応募ください。

◆関連記事:
kakuyomu.jp

kakuyomu.jp

「第30回電撃大賞 電撃小説大賞」にカクヨムからも応募できるようになりました

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「第30回電撃大賞 電撃小説大賞」より、作品をカクヨムから応募できるようになりました。受賞者は「電撃文庫」「メディアワークス文庫」等からデビューできます!

電撃大賞とは

大賞賞金300万円! 受賞者は『電撃文庫』『メディアワークス文庫』等からデビューすることができます。
過去には『ソードアート・オンライン』の川原礫氏や『86-エイティシックス-』 の安里アサト氏も受賞しました。

電撃小説大賞のここがすごい!

・受賞作は、電撃文庫・メディアワークス文庫などから出版されます。
・最終選考に残ると、受賞する、しないにかかわらず必ず担当編集がつきます。
・1次選考以上を通過すると、電撃文庫&メディアワークス文庫の編集者による選評が必ずもらえます。
・最終候補作は、豪華な最終選考委員によって審査されます。
・出身作家の作品が続々とメディアミックスしています。
・受賞を逃しても、選外からデビューした作家が多数活躍しています。

第30回電撃大賞 電撃小説大賞 応募要項

大賞及び各賞受賞作品は弊社から出版されます。
1次・2次選考通過作:編集者の選評をお送りします。
3次選考通過作・最終選考候補作(受賞作をのぞく):編集者5名程度の選評をお送りします。
最終選考作の作者には、担当編集がついてアドバイスします。
※選評の送付時期は受賞作の発表後、2023年11月末頃を予定しております。
※応募が完了した時点で、応募者は本応募要項を契約の内容とすることに同意したものとして取り扱われます。

募集内容

オリジナルの長編及び短編小説。
ファンタジー、SF、ミステリー、恋愛、青春、ホラーほかジャンルを問いません。
未発表かつ日本語で書かれた作品に限ります (他の公募に応募中の作品は選考対象外となります)。

賞・賞金

大賞 正賞 記念品+副賞 賞金300万円
金賞 正賞 記念品+副賞 賞金100万円
銀賞 正賞 記念品+副賞 賞金50万円
メディアワークス文庫賞 正賞 記念品+副賞 賞金100万円
※いずれの賞も、該当作品が選出されない場合があります。
※各賞受賞作は、電撃文庫・メディアワークス文庫などから出版されます。
※各賞⾦の金額は、消費税込の⾦額であり、 また、別途源泉所得税が徴収される場合があります。

応募資格

不問。

最終締め切り

2023年4月10日23:59

選考方法

2023年4月10日の締め切り後、1次~4次の選考を行い、最終候補を選出します。
2023年9月に最終選考委員により大賞及び各賞の受賞作品を決定します。

最終選考審査員

三雲岳斗(作家)
三上 延(作家)
吉野弘幸(アニメーション脚本家)
小原信治(放送作家・脚本家)
電撃文庫編集長
メディアワークス文庫編集長

発表

受賞作品は、2023年10月上旬より、以下の媒体にて発表予定です。
電撃大賞の公式ホームページ上
https://dengekitaisho.jp/
※なお、各選考段階 (1次~4次) の通過者については、2023年夏頃より上記媒体にて順次発表していきます。

カクヨムからの応募規定

応募方法

応募作品を「カクヨム」の投稿画面より登録し、紹介文に800字程度のあらすじを記入してください。
小説投稿ページにあるタグ欄に「第30回電撃小説大賞」 のタグを入力することで応募完了となります。
応募の時点で、応募者は本応募要項の全てに同意したものとみなされます。
※「カクヨム」から応募する場合は、「カクヨム」に会員登録していただく必要があります。
※2023年4月10日23:59の時点で「第30回電撃小説大賞」のタグがついている作品のみ、選考対象となります。
※応募方法に不備があった場合は選考の対象外となります。

作品形式

・応募受付期間の締切時点までに本文が
〔長編〕12万字以上18万字以内で完結していること。
〔短編〕2万字以上4万字以内で完結していること。
なお、文字数が規定文字数以上の場合でも応募自体は可能ですが、選考に際して、規定文字数内の内容をもって判断させていただきます。また、応募時の文字数により、長編部門と短編部門のエントリーを自動的に振り分けさせていただきます。
応募受付期間の締切時点までに「紹介文」 の入力が完了しており、800字程度に収まっていること。また、完結した作品には「完結」にチェックをつけてください。

注意事項

・既に「カクヨム」上で公開されている作品についても、小説作成画面から応募することが可能です。
・応募受付期間の終了後に作品の修正をしても、審査には反映されません。また、応募受付期間終了後であっても、応募作品を非公開・削除すると、当該作品は選考対象外となる場合があります。
・複数の別作品を応募することは可とします。
・同じ作品を同時期に、他のコンテストに応募すること(二重投稿)、他のコンテストに入賞実績のある作品を応募することは禁止させていただきます。これらに該当することが判明した場合、当該作品は選考対象外となります。
・Web応募サイトと「カクヨム」で別作品の応募は可とします。(同一作品の二重送付は不可とします)
・選考に関する問い合わせにはお答えできません。
・ご応募いただいた作品は、応募期間中(ご応募されてから、受賞・落選が判明するまで)は、新たに同人誌などに掲載することをお控えください。
・未成年の方は、保護者(法定代理人。以下同じ)にも本応募要項をお読みいただき、保護者の同意を得たうえでご応募ください。応募完了の時点で、本応募要項を契約の内容とすることにつき、保護者の同意があったものとして取り扱われます。
・応募者は、応募完了の時点で、応募作品が第三者の著作権その他の権利・利益を侵害していないことを保証したものとして取り扱わせていただきます。
・第三者の著作権その他の権利・利益を侵害する又は侵害する可能性が高い作品(パロディ、模倣を含みます)、特定の個人・団体を誹謗・中傷する作品、過度な性描写・残虐描写を含む作品、公序良俗に反する内容の作品、本応募要項に違反している作品、その他選考委員が相応しくないと判断した作品は選考対象外となります。

注意事項

・2023年11月に都内にて贈呈式を行う予定です。
・受賞者(各賞を受賞した者。以下同じ)は、株式会社KADOKAWA(以下「弊社」といいます)に対し、応募作品が受賞した時点(受賞者に対し弊社から受賞のご連絡をした時点又は結果発表時点のいずれか早いほう)で、受賞作品の利用(書籍化、電子書籍化、コミック化、アニメ化、実写映像化、ゲーム化、商品化、デジタル商品化等、受賞作品を翻訳・翻案・複製等したうえ利用することをいい、当該利用を第三者に再許諾すること等を含みます。以下同じ)を独占的に許諾することにつき、予め承諾するものとします。
・応募作品が受賞した場合には、受賞者は、弊社の事前の書面による承諾なくして、受賞作品を自ら利用し、又は弊社以外の第三者に利用させることはできないものとします。
・受賞者は、応募作品が受賞した場合、弊社との間で、受賞作品の利用に関する契約を締結すること、受賞者が当該契約の締結を行わない場合には受賞が取り消されることがあることにつき、予め承諾するものとします。なお、受賞作品の利用が行われた場合には、弊社から受賞者に対し、当該利用の対価として、弊社所定の金員が支払われます。
・結果発表後に選考対象外となる事実が認められた場合、受賞が取り消され、賞金等をお返しいただく場合があります。
・応募者は、自己の責任と負担において本コンテストに応募するものとします。
・本応募要項に違反した結果、応募者が弊社又はその他の第三者に損害を与えた場合、当該損害を賠償していただきます。
・弊社は、本募集企画に関連して応募者に生じた損害については、弊社に帰責事由がある場合を除き、一切責任を負わないものとします。なお、弊社が責任を負う場合であっても、弊社に故意又は重過失がある場合を除き、弊社が応募者に賠償する損害は、応募者に現実に生じた直接かつ通常の損害に限られ、応募者の特別損害、間接損害、逸失利益及び弁護士費用並びにこれらに類する損害については、弊社は一切責任を負わないものとします。
・弊社は、弊社が必要と判断した場合は、応募者の同意を得ることなく、本応募要項を変更することができるものとします。なお、本応募要項を変更する場合、弊社は、その変更の時期及び内容を電撃大賞の公式ホームページに掲載し、又は応募者に通知します。
・応募者の個人情報は、弊社の個人情報保護の方針の定めるところにより、取り扱わせていただきます。
・本応募要項は、日本国法に準拠し、日本国法に従って解釈されるものとします。また、本コンテストに関連して弊社と応募者との間に紛争が生じた場合は、東京地方裁判所を第一審の専属的合意管轄裁判所として、当該紛争等を解決するものとします。


▼「電撃大賞」公式サイト
dengekitaisho.jp

【オファーの瞬間vol.1】『ぽんこつかわいい間宮さん』|コンテスト「後」の〇〇が決め手に

「どういう作品が書籍化されますか」「編集者は作品のどのような部分を見ているのですか」――そうした疑問を持つ、カクヨム作家の皆様に贈る新たなインタビュー企画「オファーの瞬間」。 1回目に登場するのは『ぽんこつかわいい間宮さん』を担当されたファンタジア文庫編集部のTさん。第6回カクヨムWeb小説コンテスト(カクヨムコン)に応募されていた本作にTさんがオファーしたのは、コンテストの最終結果での落選が発表されてからすぐのことでした。なぜそのタイミングでオファーしたのか、どのようにして書籍化作業を行ったのか、話を聞きました。

――『ぽんこつかわいい間宮さん』刊行おめでとうございます。カクヨムのトップページのバナーもひきがあるデザインで、書籍化ページから作品を見られた方も多くいました。早速ですが、今回『ぽんこつかわいい間宮さん』(元々のタイトルは「お願い!教えて?〜社内の超美人広報が陰キャな俺のデスクになぜか居座る件〜」)にオファーをしたきっかけを教えてください。

Tさん:ありがとうございます。もともと私が年上ヒロイン好きというのもあって、そういう作品にチャレンジしたい気持ちがありました。現在ラブコメの主流と言えば学園ラブコメですし、ファンタジア文庫は中高生に読んでもらうことを意識しているレーベルではあるのですが、社会人ラブコメにもチャレンジできる幅があります。そのためカクヨムでも「オフィスラブ」などのタグで検索をかけて作品を探していました。

――普段からカクヨムでは作品を探されているのですか?

Tさん:そうですね、週に2、3回はランキングや人気のタグから作品をチェックするようにしていますし、それ以外にも時間があるタイミングで作品を探すようにしています。作品を探すときには★の数以外にも、タイトルやあらすじ、キャラクターとシチュエーションを絞り込んで気になった作品を読んでいます。ライトノベル編集者の主な仕事として、既存シリーズの担当のほか、新シリーズの立ち上げがあります。ファンタジア文庫は新人賞がありますので、そこでデビューされた作家さんと新シリーズを制作する形と、ウェブ小説サイトで連載されていらっしゃる作家さんにオファーをして、書籍化させていただく主に二つのルートがあります。年に2、3シリーズぐらい、ウェブ小説サイトで活動されていらっしゃる作家さんの作品を担当させてもらっています。編集者によってはもっと多くの作品を見ているかもしれません。

――そうした新作品の発掘の検索で引っかかったのが間宮さんだったんですね。

Tさん:はい、チェックしてブックマークしていました。ただしっかり読むタイミングとなったのは、カクヨムコンで読者選考を通過した編集部選考のときでした。

――本作品はその時は残念ながら受賞とはなりませんでしたが、どういう評価だったのでしょうか。

Tさん:当時の率直な感想は「惜しいな」というものでした。コンテスト応募時点での本作品は、ラブコメよりも、もう少しオフィスでのドラマ部分に比重が置かれていました。特別賞に推して、改稿を一緒に考えていくという方向もないわけではなかったのですが、まだ私自身もこの作品をどうすればよいものに仕上げられるのか、当時は見えていなかったというのが本音です。

――本作品は第6回カクヨムweb小説コンテストの最終発表がなされてまもなく、Tさんから書籍化のオファーをされています。そのきっかけはどこにあったのでしょうか。

Tさん:その後も作品はチェックしていたのですが、オファーを決めたのはコンテスト後の加筆部分である第2部がはじまったことにあります。第2部ではラブコメ路線で付き合ったあとの話がメインになっています。料理をしながらヒロインである間宮さんが甘えてくるシーンがあるのですが、大人だけど子どものように甘えてくる間宮さんのギャップに惚れました。そして「間宮さんのかわいさを全面に押し出す形にしたい」という気持ちが強くなり、その方向でご相談したいとオファーを出しました。

作者の小狐ミナトさんも長く書かれていく中で、間宮さんの「ぽんこつかわいさ」を魅力的に描きたいという気持ちが強くなられたタイミングだったようです。「ぽんこつ」というのは、「ミスをしながらも、一生懸命頑張る女の子」で、どうしたらその可愛さを伝えれるか打ち合わせを重ねていきました。小狐さんは本作が初めての書籍化作業になるのですが、とにかくレスポンスが早く、打ち合わせの翌日にプロットや原稿が届くこともあり、すごいスピードで作品のクオリティが上がっていきました。

加えてイラストは、年上ヒロインに長けていらっしゃるおりょうさんにご担当していただけることになりました。おりょうさんが描く間宮さんがかわいすぎて、毎回イラストを見る度に小狐さんと私で喜んでいました。おりょうさんも間宮さんを好きだとおっしゃってくださり、本当に光栄でした。ブラッシュアップされた小説本文と至高のイラストが組み合わさり、自信を持って世に送り出すことができたと思います。

――魅力的な物語を更新し続けていく先に、再びチャンスが巡ってくる可能性がある、ということですね!作品づくりの裏側を聞かせていただきありがとうございました。最後にカクヨムで活動する作家さんへメッセージをお願いいたします

Tさん:私自身、編集者歴もまだ浅く、アドバイスをするというのは本当におこがましいのですが、ウェブ小説の良さは「書いてみて反応を知ることができる」ことだと思っています。書きながら試行錯誤することは、より面白いエピソードが生まれるきっかけになります。「間宮さん」は第2部を読んで最終的にオファーをさせていただいたわけですが、第1部がなければ第2部は生まれていなかったかもしれません。実際、読者の皆さんの応援によってできたエピソードもあると小狐さんからもうかがっています。読者の応援で書かれたたくさんのエピソードがあったことで、文庫の改稿方針も決まりました。

一方で、読者の方の反応以上に大事なのが、作者さん自身で書いていて楽しい・好きという気持ちだと思います。長く続けるうえでは自分が楽しいと思えることが不可欠ですし、そのためには何かしらのこだわりが大事だと思います。一部の方にいい反応がされなくても、作者さんの好きだという気持ちはきっと読者の皆さんに伝わるはずです。それは作品を目にした編集者にも必ず届くと思います。

年上ヒロイン愛がつまったコミカライズ企画も進行中の 『ぽんこつかわいい間宮さん ~社内の美人広報がとなりの席に居座る件~』 1巻は好評発売中。2巻は今夏発売予定です。

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