KRF -カクヨムロボットフェスティバル- 結果発表



第一回「KRF -カクヨムロボットフェスティバル-」みなさま、本当にお疲れさまでした。
応募総数、209作品。最終の参加ロボット作品数はなんと、186作品でした。

想像を大きく超える作品数のご応募、本当にありがとうございました。
いずれ劣らぬ力作揃い。なんとも読み応えがあり、読み切るまでにお時間をいただいてしまいましたが、全ての作品に目を通させていただきました。

まずは総評となりますが、本当にこの企画をさせていただいてよかったです。
「ロボット大好きなんだ」という気持ち全開で書かれた作品ばかりで、いちロボット好きとして大変楽しませていただいたのと同時に、これだけの熱量を持ったたくさんのロボット小説の書き手がいることがわかりとても嬉しかったです。みなさま、熱い作品、ご執筆ありがとうございました。
全体的な作品レベルも高かったです。ロボットに対する並々ならぬ熱意や勢いだけでなく、しっかりとした筆力に裏打ちされた確かな物語が多く、カクヨムはロボットを書く読む発信地として進長している場なのだなと感じました。
今回、賞や賞品はないと発表しましたが、想像以上に素晴らしい作品が多かったこともあり、あくまで一個人的ではありますが、賞を決めさせていただきましたので、紹介させていただければ幸いです。

それでは紹介します。

第一回『KRF -カクヨムロボットフェスティバル-』大賞は、

鉄機装撃郎さん作『墜奏のエルンダーグ』でした!

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「幼馴染を救う為に行く、数億光年の旅路。少年は150m級ロボと共に宇宙へ」の作品キャッチ通り、これはたった一人の少女を助けるために、広大な宇宙を、時空を越える一人の少年の物語。少年は間に合うと信じ、自分自身を人ならざるものに変えながら、そして世界を敵に回しても全く怯むことなく突き進む。まさに真のラブストーリー。
ここまで人は純粋にいられるのだろうか。思春期などとうに過ぎ去った私からすると、打算のない主人公・春季の行動やその行動原理はあまりに眩しく、そしてとても羨ましい。
そして作品は主人公・春季のようにまっすぐとその終わりまで突き進んでいきます。ノンストップの150,961文字。
あくまで個人的なものなのですが、第一回「KRF」の大賞とさせていただければ幸いです。

続いて順不同で素晴らしかった作品の紹介をさせて下さい。
『機巧操兵アーカディアン』
『誓約神意ディバイオス ~Myth of those who Lovecraft.~』
『悪逆の機獣無法者《アーマーローグ》』
『魔生機甲レムロイド ~ 異界のロボットデザイナー』

の4作品です。


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天城リョウさん作『機巧操兵アーカディアン』についてですが、遊んでいた(操作していた)ゲームのロボットが実際に現れ、それに乗り込むという展開はロボ好きにとってはまさに憧れのシチュエーション。さらにこの作品ではそれだけに留まらず、ゲームの世界大会で戦った仲間とまさかの再会を繰り返し、作品序盤の世界大会シーンが後に生きる展開になっていきます。設定の妙を感じました。世界観もよく出来ており、第三次世界大戦により4大国に併合された世界情勢、軌道エレベーターや月の存在など、ワクワクが高まる要素も多く、完成度の高い作品でした。惜しむらくは作品がまだまだ序盤~中盤?のところで終わってしまっている点。物語の最後まで読んでみたい作品でした。

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雪車町地蔵さん作『誓約神意ディバイオス ~Myth of those who Lovecraft.~』については主人公が素晴らしかった。学園ロボットモノと思いきや、途中で明かされる生徒会長たる主人公の正体。まさかのクトゥルフ×ロボ。人間とも、もはや邪神とも言えない存在となった主人公が覚醒したロボットに乗る展開はあまりに熱く、そしてその切なさに驚くほど感情移入することができました。こちらもまだお話は途中ということで、続きを読みたい作品です。主人公に憧れるKRFナンバー1作品です。

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ミレニあんさん作『悪逆の機獣無法者《アーマーローグ》』については、怪獣(特撮)×ロボットとありそうで中々なかった組み合わせに大興奮しました。展開的には容赦がなく、非情な展開が続くのですが、その容赦のなさが作品全体にひりひりとした空気感を与えており読み応えに繋がっていました。未確認巨大生物側の掘り下げ(推察)もよく出来ているなど、他にも見所がとても多い作品で、そしてきちんと最後まで描ききった凄味もありました。

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芳賀概夢さん作『魔生機甲レムロイド ~ 異界のロボットデザイナー』については、異世界召喚ロボットモノとしてやって欲しいことがきちんと押さえられており、読んでいて気持ち良い作品でした。キャラクターの配置が昨今のライトノベルテイストで、読みやすいライトな印象を与えていたのも大変良かったです。


その他では、
・ハードな世界観とその中で戦うキャラクターの壮絶な生き様を描いた『戦慄のレヴァンテイン』村雲唯円さん作)。
・没落したお嬢様とその執事(セバスチャン)が複座式ロボで戦う様が面白い『鋼鉄令嬢アストレア』甘味亭太丸さん作)。
・裁判結果をロボットファイトで決めるという設定が斬新な『Flamberge逆転凱歌』高菜葉さん作)。
・独自のファンタジー世界や設定、ネーミングが印象深い『天空海戦物語 魔法機環と少女と』天菜真祭さん作)。
・突き詰められたSF設定がイカしていた『軌道砲兵ガンフリント』冴吹稔さん作)、バイオイカの天丼と万能キノコ食べてみたいですね。
・怨念をエネルギーに変えるロボ機体が魅力の『怨念機神『コード:リベジオン』』フルティン!さん作)。
これらの作品も魅力的で、強く印象に残りました。

全ての作品を紹介できなかったのは残念ですが、面白い作品がたくさんあり、まさにロボ好き冥利につきる祭、フェスティバルにふさわしいイベントとなりました。みなさまありがとうございました。

カクヨムでのロボット作品投稿作については今後も見守っていきます。みなさま今後もロボット作品の執筆活動頑張って下さいませ。

MF文庫Jイケモト


カクヨム編集部よりお知らせ:
賞品なしとアナウンスさせていただいておりましたが、素晴らしい作品でイベントを盛り上げていただいた感謝も込めて、ささやかながら大賞の鉄機装撃郎さんには図書カード5,000円分を、そして天城リョウさん、雪車町地蔵さん、ミレニあんさん、芳賀概夢さんにはそれぞれ図書カード3,000円分をカクヨム編集部よりお贈りいたします。
今回のKRFを通じて、皆様が創作活動を楽しむサポートをカクヨムができていれば幸いです。これからもロボット作品のように、仲間と一緒に熱く盛り上がれるテーマを見つけて、小説執筆を存分にお楽しみください。

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富士見L文庫×カクヨム「美味しい話&恋の話 短編小説コンテスト」最終結果を公開しました。



富士見L文庫×カクヨム「美味しい話&恋の話 短編小説コンテスト」最終結果を公開しました。

選考委員である富士見L文庫編集部が厳正に審査し、最終候補作136作品の中から各部門14作品、計28の受賞作を選出いたしました。

富士見L文庫×カクヨム「美味しい話&恋の話 短編小説コンテスト」開催結果
応募総数:984作品
最終選考対象作品:136作品
「美味しい話」部門:14作品
「恋の話」部門:14作品

選出作品・講評はこちらからご確認ください。

ご投稿いただいた皆様、ならびに読者選考にご参加いただいた皆様には、改めて深く感謝申し上げます。

受賞作は、12月15日刊行予定の富士見L文庫『飯テロ 真夜中に読めない20人の美味しい物語』『恋テロ 真夜中に読みたい20人のトキメク物語』に収録されます。
人気作家の書き下ろし短編、ショートコミックなども加えた読み応えのあるアンソロジーです。楽しみにお待ちください!

この仕事がおもしろい! 「働くヒト」小説コンテスト最終結果を公開しました。

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角川文庫×カクヨム「この仕事がおもしろい! 「働くヒト」小説コンテスト」の最終選考の結果を発表しました。


選考委員である角川文庫編集部が厳正に審査し、最終候補作30作品の中から大賞受賞作を選出いたしました。

角川文庫×カクヨム「この仕事がおもしろい! 「働くヒト」小説コンテスト」開催結果
応募総数:210作品
最終選考対象作品:30作品
大賞:1作品、優秀賞:1作品

選出作品・講評はこちらからご確認ください。

ご投稿いただいた皆様、ならびに読者選考にご参加いただいた皆様には、改めて深く感謝申し上げます。
大賞ならびに優秀賞は角川文庫より刊行予定です。

カドカワBOOKS×カクヨム“日帰りファンタジー”短編コンテストについてのおしらせ



カドカワBOOKS×カクヨム“日帰りファンタジー”短編コンテストにご応募いただきありがとうございます。
先日、中間発表をしましたところ、たくさんの反響をいただきました。
カドカワBOOKS編集部ではこの先の最終選考に向けて、審査を進めてまいります。

さて、先日「コンテストの規定である、完結した短編として応募したが、連作短編(長編)に改稿したい。大丈夫か」という趣旨のお問合せをいただきました。

カドカワBOOKS編集部では、今回のコンテストの審査用テキストとして、すでに募集締切段階のものを保持しております。
審査はそのテキストを利用して、厳正に行います。
そのため作品の修正は審査に影響しませんので、ステータスを「連載中」に戻して、続きを書いていだたいても問題ありません。
ご自身の作品世界を広げていただくのは大歓迎です。
多くの作品がこれからも「日帰りファンタジー」ジャンルを支えてくださることを期待しています。

カドカワBOOKS編集部より、おしらせでした。