第020匙 鶏肉のレッドカレー麺:バンコックポニー岩本町店(岩本町)

 「だしごはん」さんをを後にし、もと来た靖国通りの方に戻る事なく進むと、別の大きな通りに出られる。そこが「神田平成通り」で、その大通りに面しているのが、タイ料理店「バンコック ポニー食堂 岩本町店」である。


 SNSの投稿を参照してみると、なるほど確かに、この店では提供できないタイミングもあるそうなのだが、そのレアな品こそが「カオソイ」で、午後一時頃に訪店した書き手は、そのカオソイにありつく事ができた。


 カオソイとは、タイのカレー麺の事である。

 一概に、タイと言っても国土は広いので、もっと領域を絞ると、カオソイとは、タイの北部、チェンマイやスコータイの料理である。

 

 スープに関しては、レッドカレーに大量のココナッツミルクが入れられているので、クリーミーな仕上がりになっており、その結果、まろやかさの中に辛味が感じられる。さらに、パクチーの独特の風味がアクセントになっているので、日本のカレー麺のスープとはかなり違った印象だ。

 そしてさらなる違いは、器の中に二種の麺がある点だ。


 スープの奥に入っているのが〈茹で麺〉で、その上に、〈揚げ麺〉が置かれ、そこにさらに具材として、野菜や肉が入っている。

 要するに、このココナッツミルクのレッドカレー・スープに二種の麺というのがカオソイの基本スタイルなのだ。


 やがて、注文したカオソイが提供されたのだが、このバンコックポニー岩本町店のカオソイにはパクチーが入っていて、具材は鶏肉が使われていた。


 書き手は、何度か都内でカオソイを食した事があったのだが、全ては、ポニー岩本同様の、パクチーと鶏肉のカオソイであった。

 だがしかし、調べてみたところ、タイでも地域や店によって、薬味やトッピング、例えば、肉に、豚あるいは牛を使ったりなど、様々なヴァリエーションがあるらしい。この点に関しては、日本のラーメンと似たような多様性があるのだろう。


 もしかしたら、日本国内のタイ料理店の中には、グリーンカレーをベースにしたり、パクチー以外のハーブを使ったり、肉も豚や牛などを使った個性的なカオソイを提供している店があるかもしれない。


 ここまでのカレー経験で、レッドカレー・スープに、パクチーと鶏という基本は一応抑えたので、今後は、ちょっと変わったカオソイを出す店を探してみるのも面白いかも、と思う書き手であった。


〈訪問データ〉

 バンコック ポニー食堂 岩本町店:岩本町

 二〇二四年八月二十六日(月)十三時

 カオソーイ ランチ:九〇〇円(現金) 

 カード20「バッファローマン」(二枚目)


〈参考資料〉

『公式ガイドブック』、六十五ページ。 


〈WEB〉

 「『カオソーイ』ってどんな食べ物?その魅力やレシピに迫る!」

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