第030匙 はっ! つまり、そうゆう事だったのかな:日乃屋カレー神田西口(神田駅西口商店街) 

 八月最後の週末、大型台風の影響で臨時休業にする店があるかもしれない、という懸念もあった。事実、今回の悪天候のせいで、西日本や東海では、飛行機の欠航や、新幹線の計画運休などで交通網が麻痺してしまうような事態も起こったらしい。だがこれに対して、関東圏、特に、東京の千代田区に関しては、その影響は微塵もなく、事前に計画休業に踏み切る店も無かったようだ。かくして、書き手は、この土曜日に訪店を予定していた、神田駅西口エリアのカレー店を難なく訪れる事ができたのだった。


 その一店目が、神田駅西口商店街に在る、東京のカレー専門店のフランチャイズ、緑がイメージ・カラーの『日乃屋』、その神田西口店さんである。


 すでに別の個所で書いたが、今回のスタンプラリーに日乃屋さんは、千代田区内の四店舗が参加しており、今イヴェントにおいて書き手が訪れた日乃屋さんの系列は、御茶ノ水店に続き、神田西口店で二店目となる。


 これは、スタンプラリー巡回者としての観点なのだが、日乃屋さんのありがたい点は、レギュラーメニューで量が少なめのミニ・カレーが「七分カレー」として提供されている事である。


 もしかしたら、店舗によりけりなのかもしれないが、神田西口店さんの場合、各メニュー、例えば、「名物カツカレー」「名代メンチカレー」「たっぷりほうれん草カレー」「たっぷり茄子カレー」「ウインナーカレー」「ごろごろチキンカレー」「三種の野菜カレー」など、店前に掲示されていた全てのメニューに「普通盛」と「七分盛」が用意されている。


 ただし、である。

 この日の書き手は、カレー店レンチャンの予定だったので、重い揚げ物は避けて、プレーンな七分カレーを注文する事にしたのであった。

 

 しかし、実は、ノーマルな七分カレーは、ライスとカレーだけのシンプルなカレーではないのだ。カレーの上に生卵を載せる「日乃屋カレー生玉子」と、温玉が載せられた「日乃屋カレー温玉」のいずれかの卵が置かれるのだ。もしかしたら、卵無しも可能かもしれないが、とまれ、卵付きが日乃屋さんのプレーンカレーのデフォルトなのだ。


 ところで、このカレーの上の卵って、なんか国旗みたいだな、と思いつつ、書き手ははっとした。 

 「日」乃屋の〈日〉って、つまりそうゆう事?


 最後の最後に卵を搔き混ぜ派の書き手は、卵をカレーと混ぜながら、今更ながらそう気付いて、ちょっと恥ずかしくなったのであった。


〈訪問データ〉

 日乃屋カレー神田西口:神田駅西口商店街

 二〇二四年八月三十一日(土)十一時半

 日乃屋カレー温玉(七分盛):七〇〇円(現金) 

 カード30「キン肉マンソルジャー」


〈参考資料〉

『公式ガイドブック』、六十九ページ。 

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