第016匙 カレーのトリコ:長崎トルコライス食堂(秋葉原)
アキバ・エリアにおいて、上野方面を背にし、中央通りを神田方面に向かってまっすぐ進んでゆき、その後、アキハバラのメルクマールの一つである「秋葉原UDX」の方に向かって左折すると、JRの「秋葉原駅」から「御徒町」に向かって走っている高架に出くわすのだが、その高架下に在るのが「CHABARA(ちゃばら)AKI-OKA MARCHE」である。
ここは、日本各地の名産が集った、いわゆる、食の市場になっていて、その物産店の集合体には、長崎の名産を扱うコーナーもあり、その一画に、長崎発祥の「トルコライス」を提供する、まさに「長崎トルコライス食堂」も入っている。
トルコライスとは、その名から想起してしまう人も数多いに違いなかろうが、国の〈トルコ〉とは無関係であるらしい。
その語源には諸説あるそうなのだが、書き手がピンときたのが、三つの色を意味する〈トリコロール〉の音が転じて、ト〈ル〉コになった、というものである。
というのも、トルコライスのワンプレートを主として構成しているのが、ピラフ、パスタ、そして、カツという三種の品だからだ。
さて、今回、長崎トルコライス食堂が、カレー食べ歩きスタンプラリー企画に参加している、という事は、トルコライスがカレー味にアレンジされている分けで、この店のメニューによると、その構成要素は、ピラフは普通の「ライス」、パスタは「ナポリタン」、カツは「ポークカツ」で、これに、店の「自家製カレーソース」が掛かっている。さらに、このメインを張っているトリオの食材に加え、「雲仙ハムカレーコロッケ」が付いており、このカレーコロッケの存在によって、いわば、カレー味が二重化されている分けだ。
ちなみにである。
メニューには、プラス五〇円でライスを「カレーピラフ」に変更する事も可能だと書かれていたので、書き手は、注文時にライスをカレーピラフに変更する事にした。
かくして、カレーの虜になっている書き手は、注文品を、カレーソース、カレーコロッケ、カレーピラフと、カレーを三重化、すなわち、カレーを〈トリコ〉化する事によって、長崎発祥のト〈リ〉コライスを堪能したのであった。
〈訪問データ〉
長崎トルコライス食堂:秋葉原
二〇二四年八月八日(木)十九時
カレーが主役のトルコライス:一三〇〇円(クレカ)
カード16「バッファローマン」
〈参考資料〉
〈WEB〉
「CHABARA(ちゃばら)AKI-OKA MARCHE」、『ジェイアール東日本都市開発』
「トルコライスの由来とは。長崎名物なのになぜ『トルコ』?」(二〇二三年六月十六日付)、『TOURQUA』
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