第028匙 肉の日はカレーもお安かった:ハングリーカレー(神田駅西口商店街)

 神田駅西口商店街に在る『ハングリーカレー 100時間カレー』は、 『神田カレーグランプリ』において、二〇一四年の第四回に「グランプリ」、二〇一五年の第五回に「準グランプリ」、二〇一六年の第六回に「グランプリ」を受賞した、千代田区でも優良なカレー店の一つで、事実、昼時に店の前を通り過ぎた時にも順番待ちの人が見止められた。


 100時間カレーの神田店さんは、平日のランチ・タイムは十一時から十五時半まで、そして、休憩を挟んで、ディナー・タイムは十七時から二十時半までなので、書き手は、混雑を避ける為に、夕方のリスタート時に再開凸すべく、八月の〈二十九〉日に神田西口商店街を訪れたのだった。


 『100時間カレー』はフランチャイズのカレー専門店で、二〇二四年九月現在、日本国内では、二十五の都府県に四十四店が展開されているのだが、その『100時間カレー』の中でも、店名の冠として「ハングリーカレー」という名称が入っているのが、東京の神田店だけで、それは、「ハングリーカレー」が神田店限定の品で、まさに、神田店の代名詞が「ハングリーカレー」だからである。


 「ハングリーカレー」とは、プレーンカレーに、ニンニクが効いた特製ダレをかけた豚肉のスタミナ焼き肉と生卵をトッピングしたもので、現在〈八九〇〉円で提供されている。


 勿論、「手仕込ロースカツカレー」「とろとろ卵のオムカレー」「ポパイカレー」といったメニューもあり、最も安いのは、トッピング無しの「プレーンカレー」(五四〇円)なのだが、やはりここは、「ハングリーカレー」一択であろう。


 再開前に、店の前まで行ったところ、ちょうどコラボしている『狼と香辛料』のホロが書き手を出迎えてくれたのだが、そのホロのポスターの上に貼られていた、貼り紙に書き手の眼は釘付けになってしまった。


 「本日限定!! 今月29日はハイパー肉の日 ハングリーカレー ¥500」


 そっか、今日、二十九日は肉の日か!


 この日の夕方に、〈一筆書き〉をしている書き手が『ハングリーカレー』さんを訪れる事になったのは、全くの偶然だったので、書き手は、思いもかけぬ肉の日の恩恵に与る事になった。


 つまり、〈ハングリーカレー五百円〉は未知の情報だったので、得した気分になった書き手であった。

 

〈訪問データ〉

 ハングリーカレー by 100時間カレー:神田駅西口商店街

 二〇二四年八月二十九日(木)十七時

 ハングリーカレー:五〇〇円(現金) 

 カード28「ザ・魔雲天」


〈参考資料〉

 『公式ガイドブック』、三十一ページ。

〈WEB〉二〇二四年九月十一日閲覧

 「神田カレーグランプリ、過去の結果・受賞店」、『神田カレーグランプリ』

 『100時間カレー』

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