概要
統合失調症になった。実は発達障害だった。だったら芸術作ろうよ!
主人公の蒼はある日昔のいじめられた経験が基で統合失調症を発症してしまう。
精神病院に入院し自分の病気を知り絶望するが、主治医から一冊の日記を渡される。
そこにはさまざまなエピソード。そして最後のページには、「君も芸術を作ってみなよ」と書かれていた。
そこから蒼の人生は大きく変わることに。
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蒼
この物語の主人公、発達障害と統合失調症を抱えている。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!芸術も青春も、そして障害も病気も、すべて飲み込んで
イジメを契機として発症した統合失調症、学校になじめないきっかけであった発達障害。
主人公の蒼は二つのハンディキャップに悩みながらも、その悩みこそが芸術を生み出す原動力となることを知る。そして、やがてその芸術によって生かされ、自身の存在価値を知ることに。
作者自身がつらい過去に向き合い、前向きさを得るような展開に、読者も勇気を貰えるだろう。人が生きることは決して美しくも心地よくもない。だが、それこそが強烈な芸術を生むのである。
ひたむきに、真摯に、それでいて迷いながらも芸術に向き合う蒼の姿から、本当の芸術とは何か、芸術家になるとはどういうことなのかを模索する青春小説の快作。