第6話  コロナ星人、地球を掘削!する

あっという間に裏六甲の頂に達していた。

中には赤くドロドロに焼け爛れた上部マントルも掘り出されているのだろう大原の顔面が熱く顔を背けたくなるような極度の熱量だった。

「まさかマントル?有り得ない!」口を突いて出た!

杖を突きながら篠山の棲む赤松台へ急いだ。

 コロナ星の位置は太陽系、水星の内側を公転する太陽に一番近い星だ。

時々1万度のコロナが舐める。

 だから地球のマントル程度の高熱は、コロナ星人にとって素手で触れる低温に等しい。

 こんな座標値も正確で速やかに掘削作業を行える業者は、地球上の何処を探しても見付からないだろう・・・。

  サンパウロからリオデジャネイロまでの国道に立つブラジリアン土木業者は、「結構大きいクラックだな。」クラック程度の事でリペア作業をする事ぐらいしにか思い当たらない掘削業者社長のスティッチ・パイルドライバーは、一回目のコロナワクチンしらたまを接種したところだった。

 その物語はまだ終わっていなかった・・・。

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